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12月12日-05号

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  1. 唐津市議会 2013-12-12
    12月12日-05号


    取得元: 唐津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-26
    平成25年 12月 定例会(第5回)   平成25年       唐津市議会会議録(定例会)その5   第5回1 日 時 平成25年12月12日 午前10時00分開会 於唐津市議会本会議場2 出席した議員    1番 熊 本 大 成            3番 冨 田 幸 樹    4番 江 里 孝 男            5番 吉 村 慎一郎    6番 伊 藤 泰 彦            7番 山 中 真 二    8番 井 上 常 憲            9番 伊 藤 一 之   10番 大 西 康 之           11番 馬 場 幸 年   12番 中 村 健 一           13番 笹 山 茂 成   14番 石 﨑 俊 治           15番 水 上 勝 義   16番 楢 﨑 三千夫           17番 古 藤 豊 志   18番 堤   武 彦           19番 井 上 祐 輔   20番 志 佐 治 德           21番 浦 田 関 夫   22番 田 中 秀 和           23番 青 木   茂   24番 山 下 正 雄           25番 井 本 敏 男   26番 進 藤 健 介           27番 平 野 潤 二   29番 宮 崎   卓           30番 宮 﨑 千 鶴   31番 中 川 幸 次           32番 白 水 敬 一3 欠席した議員    2番 三 浦 重 德4 地方自治法第121条による出席者の職氏名          市        長      坂  井  俊  之          副    市    長      世  戸  政  明          教    育    長      大  塚     稔          企 画 財 政 部  長      佐  伯  善  春          総  務  部  長      岡  本  憲  幸          市  民  部  長      橋  川  英  彰          保 健 福 祉 部  長      横  山  敬  司          農林水産商工部  長      坂  口  栄  一          観光文化スポーツ部長      今  村  繁  公          都 市 整 備 部  長      山  口     稔          消    防    長      冨  田  壽  一          ボートレース事業部長      日  下  義  信          水  道  局  長      佐々木   正  司          教  育  部  長      吉  田  洋  司          総 務 副 部  長      藤  田  秀  樹                        (総務課長兼務)          肥 前 支 所 長      井  上  和  彦5 出席した事務局職員          議 会 事 務 局  長      吉  田  英  俊          議 会 事務局副局 長      脇  山  秀  明          午前10時00分 開会 ○議長(熊本大成君) ただいまから本日の会議を開きます。 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(吉田英俊君) 報告いたします。 本日、三浦議員から欠席する旨の届け出があっております。 以上でございます。 △一般質問 ○議長(熊本大成君) 議事日程に従い、一般質問を行います。 本日の一般質問は、中川議員、青木議員、山中議員、井上祐輔議員、田中議員、山下議員の以上6名の予定であります。 通告に従い、順次発言を許します。 中川議員。          (31番 中川幸次君登壇) ◆31番(中川幸次君) おはようございます。公明党の中川幸次でございます。通告に従いまして、一般質問をいたします。 唐津市の将来のために、今、何に投資を行うか、そのような観点から私は質問したいと思っております。 今回は、情報基盤の利活用、そして長寿社会に向けた地域公共交通の整備、また健康づくりのための熱中症対策について質問をいたします。 まず1番目に、ICTへの利活用によるまちづくりについてであります。 ことしの10月、我が会派で北海道の岩見沢市に、ICTを活用した行政サービスについて視察をいたしました。岩見沢市は、全国の自治体に先駆けて光ファイバー網を整備し、教育、福祉、医療、農業などに幅広い分野で活用がされており、大変に驚き、また感心をいたしました。 担当の課も企画財政部の企業立地情報化推進室で、これまでも国にアイデアを提供して、モデル的な補助事業を引き出してくるという、まさに先進的な取り組みがなされ、地域IT拠点である自治体ネットワークセンター滞在型オフィス施設としての運用をするテレワークセンター、企業支援を目的としたビジネスインキュベート施設、新産業支援センターなどを整備して、新たなビジネスの創造と雇用の創造を図った結果、昨年末段階で34社の企業進出がなされ、地元雇用も延べ608名に及んでいました。唐津市も、ICTの利活用に積極的に取り組んでいくべきであると考えます。 最初に申し忘れましたけども、ICTは情報通信技術のことであります。 そこで、まず初めに、唐津市ではこのICTの活用についてどのように考えてあるのか、お伺いをいたします。 次に、2番目のコミュニティバスの運行についてであります。 私は、地域公共交通というものを、改めて地域の産業、教育、医療、福祉、文化活動等の基盤となるもので、公共施設として位置づけていかねばならないのではないかと考えております。 今後、超高齢化社会を健康な長寿社会としていくためにも、地域で住み続けるための元気な足を確保するには、コミュニティバスの運行が必要になってくると考えます。 そこで、まずは、唐津市地域公共交通連携計画がありますけども、この計画におけるコミュニティバスの導入に関してはどのような内容になっているのか、この点についてお伺いをいたします。 次に、3番目の熱中症対策についてであります。季節外れの言葉ではありますが、今後の対策といたしまして質問をしたいと思います。 ことしの6月から8月にかけて、全国で5万人を超える方が熱中症で緊急搬送されました。そして、2万人以上が入院をされております。また、全国では88人が亡くなられたということであります。 そこで、まずは、唐津市における平成25年の熱中症の状況についてお伺いをいたします。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 中川議員のご質問にお答えしたいと思います。 唐津市では、地域情報化計画に基づき、合併後の地域間における情報格差を是正し、市民にテレビを活用した行政情報のサービス及び地上デジタルテレビ放送の視聴、高速大量ブロードバンド環境の提供を行い、情報化の進展に対応した活力ある社会の形成や市民生活の質的向上を図ることを目的として、情報基盤整備を推進したところでございます。 現在、これらの情報基盤を使い、行政サービスの円滑な提供を行うとともに、防災情報システムの構築などに向けて計画を進めているところでございます。 市といたしましては、引き続き情報基盤をいかに有効活用していくかという点が重要であるという認識を持っているところであり、ICTを活用した住民サービスの高度化につきまして、さらに検討を進めてまいりたいと考えております。 もう一つ、コミュニティバスのほうでございますが、唐津市が平成23年2月に策定した唐津市地域公共交通総合連携計画においては、唐津市地域公共交通の再生・活性化のため、人口減少と自家用自動車の普及により公共交通機関の利用者は減少を続け、収支悪化により行政負担の増加を初め、運行にさまざまな問題を抱えておるものの、高齢化とともに自家用自動車を運転できない高齢者は増加することが見込まれ、市民の日常的な移動手段として、公共交通機関の役割はこれまで以上に重要となってくる。 持続可能な公共交通連携策と、市民誰もが快適な生活を実現できる公共交通体系の構築を行うための目的の1つとして、市民協働による新たなコミュニティー輸送サービスの実現を上げておりました。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 中川議員さんの熱中症対策についてお答えいたします。 唐津市における平成25年の熱中症の状況ということでございました。 熱中症の唐津市の状況でございますが、佐賀県の健康増進課の資料でございますけれども、平成25年6月から9月までに熱中症の疑いで緊急搬送された人は、県内では595名となっております。そのうち唐津市への救急搬送された方は74名となっております。 本市への搬送者74名の年代別の状況でございますけれども、60歳以上の方が39名、53%となっているところでございます。また、10歳以下の子供さんが21名で28%、20歳から60歳までの方で14名、19%となっております。 年代別の特徴ということで考えてみますと、10代以下の子供さんについては、運動中や運動後の屋外での発生が多くなっております。また、60歳以上の方につきましては、屋外での作業中、作業後のほか、屋内で発生した事例も報告されております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) それでは、再質問をしたいと思いますけども、3番目の熱中症対策についてから質問をさせていただきます。 唐津市の状況について説明をしていただきました。74名の方が唐津市のほうに緊急搬送されたということであります。佐賀県では亡くなられた方も2名ほどあられたというようなことも聞いておりますけども、やはり熱中症になりますと、亡くなられたり、また重症であれば3週間近くも入院をしなければならないというような状況になってくると思います。 そういう点で、やはり今後の季節といいますか、来年の夏におきましてもやはり暑い日が予想されますけども、そういった中でしっかりとした個人個人が予防対策に努めていかなければならないと思いますが、唐津市においては熱中症の予防対策をどのように取り組んであるのか、お伺いをします。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 熱中症に対する唐津市における全般的な予防対策といたしましては、まずは市民に対する注意喚起、さらに市民への予防啓発等を行っているところでございます。 まず、注意喚起といたしましては、佐賀県内におきましては熱中症の危険性がある場合ということで、天気等の状況、予報等を見まして、県の健康増進課のほうで暑さ指数といったものを、複雑な計算式になるわけでございますが、そういったものを算定いたしまして、それにより熱中症の危険があるといった場合には各県内の市町村に対しまして熱中症注意報を発令されているところでございます。 熱中症注意報につきましては、唐津市のほうへは保健医療課へメールで配信されることになっておりまして、これまでの状況では二、三日前、または当時の朝といったころに配信されてまいります。 この発令を受けまして、市といたしましては、行政放送で緊急情報発信によるテロップを使いまして、注意喚起を行っているところでございます。また同時に、ホームページにおきましても、災害・緊急情報欄への掲載を行っております。平成25年の配信回数といたしましては、6月が3回、7月が15回、8月が18回、9月は配信はされておられません。合計で36回の配信をしているところでございます。 平成23年が11回、平成24年が12回ということでございましたので、平成25年は平成24年の3倍程度といった回数がふえていると、それだけ暑い日が多かったのではないかといったことでございます。 また、予防啓発ということにつきましては、保健だより等を使いまして、熱中症の予防意識啓発を行っております。そのほかにも、地区公民館等で行っております健康教育の際に、保健師が熱中症の予防対策講話を実施しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 熱中症の危険があるときには注意報が流されているということで、そういった注意喚起をされているということでありますので、それとともに予防についての知識を高めていく、講習もされているところでありますので、一人一人がよく理解できるような講習等、引き続きまた情報の提供をお願いしたいというふうに思います。 私も、水とかお茶を飲めばいいという感じになりますけども、汗が出て失われた場合、水分だけではなく、ナトリウムイオンとかカリウムイオンを補わないと水分の吸収が悪くなると、お茶や水を飲むだけでは体が水分不足になるというようなことも私もことしはよく話を聞いたわけでありますけども、運動する場合、水だけではなくて、そういったものを補給するスポーツ飲料等も交互に飲むとか、そういったことを一人一人が理解できるような今後の啓発をお願いしたいというふうに思っています。 特に、来年、新たに取り組むとか、力を入れているというようなことは、特にはないようでありますね。であれば、今、取り組まれていることをより徹底をしていただきたいというふうに思っております。 それで、今、保健福祉部のほうで、市全体に対する取り組みをお聞きしましたけども、市民の生活においてさまざまな場面が想定されます。そういったところで、市の公共施設の利用者対策とか、またスポーツ、イベント等での対策、この点についてどのようにされておるのか、教育委員会におきましては教育委員会の所管の施設等においての取り組みについてお伺いをいたします。 ○議長(熊本大成君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) 再質問にお答え申し上げます。 私のほうでは、市の庁舎、本庁舎並びに支所の庁舎の関係につきまして、お答えをさせていただきたいと存じます。 市庁舎の冷房につきましては、市役所の冷暖房運転基準というものがございます。これによりまして、運転をしているわけでございます。なお、設定温度が28度という温度で運転をさせていただいております。 職員に対しましては、5月から10月末までをクールビズ期間ということで、服装の軽装、ノーネクタイ、あるいは上着着用なし等に努めているところでございます。 また、職場における職員の安全と健康を確保するために、本庁、各支所及び各施設の職員からなります唐津市安全衛生委員会の中でも、熱中症の予防につきまして、職員へ注意を喚起するよう周知をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) お答え申し上げます。 教育委員会所管の施設につきましてでございますが、小中学校施設における熱中症対策といたしましては、発症した場合にクールダウンする場所といたしまして、保健室にエアコンを設置し、スポーツドリンク、水あめ、体を冷やす氷などを常備して準備いたしております。そして、普通教室につきましては、今年度までに全小中学校の教室に扇風機を設置しております。 また、ソフト面では、随時、学校への熱中症注意情報の周知による注意などを行い、教職員に対して発生予防のための児童生徒への指導と、発生した場合の適切な対応を徹底しております。具体的には、先生たちから子供たちへの水分の補給とか、水筒を持ってくるようにとか、運動会のときには休憩とか給水タイムをとらせるというような指導もやっているところでございます。 それから、公民館につきましては、公民館長などに気温に応じたエアコンの適切な使用を心がけるよう、各館長に呼びかけを行っているところでございます。また、公民館などでは、ゴーヤ等、緑のカーテン等も設置し、努力をされているところでございます。 以上でございます。
    ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 中川議員の再質問にお答えいたします。 文化施設、スポーツ施設、特に文化施設のほうでは、いわゆる文化財、高取邸、また中尾家屋敷等の文化財につきましてはエアコン等の設置が難しいと、文化財的な価値を損なう、また現状変更の許可等で難しいということで、その施設の職員による、ローテクになりますけども、冷茶の提供、適宜扇風機、うちわ等で、お見えになられた方に対応させていただいております。 ただ、特に観光客の方、お見えいただく方への対応ということも当然でございますけども、職員、またボランティアスタッフの方なんかはそこで終日勤めて頑張っておられますので、そういう職員さんたちのスタッフたちにも十分な注意を払ってしていただくようにお願いしているところです。 また、体育施設では、ことしは熱中症を初め、各イベント等で異常気象に悩まされた大会も各ありまして、いろんな各主催団体等において看護師の方を配置していただく、あるいは可能であれば夜間に大会をするなど、今回も市民文化祭等では陸上競技、バスケットボールにおいて夜間等での開催という調整もさせていただきました。 また、ことしの夏、一番大きな大会の1つでありました全国高校総体のヨット競技では、ヨットハーバー等で実行委員会のほうで水や飲料水等の提供をしたり、努めていただいたところです。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 各所管について、現在の熱中症対策について答弁いただきました。特に、スポーツ関係、今は高齢者の方でもゲートボール大会とか、グラウンドゴルフに元気に参加されておりますけども、会場においてそういった配慮、またテントの配置とか、木陰がなかったりとか、そんないろんな状況もありますので、ことし、スポーツ関係は夜間にされたということで、そういった配慮等も必要ではないかというふうに思っております。 また、高校総体等では、高校生や一般市民のボランティアで、そういったいろんなお世話をされたということで、感謝をしたいというふうに思います。 そこで、私の提案といたしまして、これはミストシャワーについて、2005年の愛知万博で、ヒートアイランドとか省エネ対策として注目をされたものであります。ミストシャワーの活用についてお伺いをしたいと思います。 最近、いろんな施設とか、またイベント、大会等で、ミストシャワーの設置がされているようでありますけども、これにつきまして、比較的低コストで例えば3,000円ぐらいでも設置できるということで、非常に効果的であるというふうにも聞いております。 そこで、熱中症対策、暑さ対策として、各施設や大会、イベント等での設置が考えられないか、この点についてお伺いをいたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 先ほど紹介のありましたミストシャワーにつきましては、今回、ことしの夏も高校総体のヨット競技の会場、県のヨットハーバーで行われましたけども、そこでも一部提供されたようです。選手はもちろん、またボランティアスタッフの方、またお見えになった市民、観光客の皆さんにも好評ではなかったかと聞いております。 屋外で行う大会、また夏季の猛暑日の大会等については、有効なものの1つかと考えております。競技団体とか各種講演会等がありましたら、そういうものもあるという形で検討したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) お答え申し上げます。 ミストシャワーは、簡易的な道具であれば1セットの価格が3,000円程度で、付近に水道の蛇口さえあれば設置も容易で、水道の圧力が噴霧することから電気等の動力も不要でございます。このため、ランニングコストを含めた経費は比較的安価で、効果的な場所に設置することにより、体育や外遊び、あるいは部活動後の児童生徒の一時的なクールダウンの効果が期待できるものと思われます。 実施に当たりましては、各学校に効果的な設置場所の確保が可能か、また雑菌の発生等衛生上の管理はどうなのか、課題も若干ございますので、今後、学校と協議しながら試験的な設置を行い、検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) ことしのヨットハーバー関係で、県のほうで使われたということでありますし、まずは試験的な取り組みで結構でございますので、推進のほうをよろしくお願いして、この質問を終わりたいと思います。 それでは、1番目のICTの利活用についての再質問をいたします。 唐津市は、光ファイバー網の情報基盤整備を行っております。この情報基盤を活用してということで答弁もありましたし、唐津市は活用についてさらに積極的に進めてまいりたいと思いますけども、現在、唐津市のほうでも民間のほうと一緒に取り組んでいらっしゃいますICTまちづくり推進事業というのがあります。新聞報道等でも見かけますけども、どういった内容なのか、この点についてお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 現在、唐津市では、民間事業者と共同提案という形で、総務省の平成24年度補正予算でついておりますICTまちづくり推進事業に事業提案を行い、採択を受け、本年度、来年の3月までの実証事業に取り組んでおります。 ICTまちづくり推進事業は、国内地域において、ICTスマートタウンの基本機能を有するICTシステムを活用し、東日本大震災の経験を踏まえた災害に強いまちづくりの実現、地域経済の活性化、雇用創出等、地域が抱える課題の解決に対するシステムの定量的評価、システムの利活用に係る課題の明確化を行う事業でございます。 唐津市では、この事業趣旨を踏まえ、高齢者見守りへのICT活用による住みよいまちづくりと、唐津の観光ブランド情報マップと防災マップを結びつけたウェブサイトの構築などを柱とする事業に取り組んでいるものでございます。 このような実証実験を通じて、市民の皆様や唐津を訪れる観光客の皆様などに提供するICTを活用したサービスをつくっていきたいと考えているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 現在、取り組んである事業について説明をお伺いしましたけど、実証事業として、民間のほうで国の予算を使って取り組んであるということであります。 それで、実証事業についてもう少しお聞きしたいんですけども、この事業を行っていくことの中で、情報基盤等もありますし、住民の生活における質的な向上というものがどういったものが図られていくのか、この点についてお伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 今回実施します事業の中身を説明させていただきますと、高齢者見守りに関する実証におきましては、高齢者ご自宅にタブレット、センサー等を設置し、外部からスマートフォンを使って高齢者の状況を確認できるとともに、タブレットのマイドクターというシステムにより、みずから体調管理を行うことができるものでございます。システムの操作方法につきましては、コールセンターが対応することになっております。 同時に、自分で操作するのは難しいと言われる方を想定し、コールセンターとの電話のやりとりを行い、コールセンター側でシステム操作を行う実証試験も実施されます。 このような実証を通じて、高齢者に優しいICTの活用のノウハウを蓄積することで、唐津市の高齢者のサービスの向上に役立つものと考えております。 また、ウェブサイトの構築でございますが、これは唐津市のさまざまな情報を発信するとともに、市民の方や観光客の方が自分で見つけた新たな唐津の魅力を投稿できる、地図を利用したウェブサイト「唐津ブランド発見地図」でございまして、電子スタンプラリーなどの機能も付加することができます。この地図は、防災地図に切りかえることができ、緊急時に情報を得ることが可能になります。 このように、ふだんは観光ブランド情報を得る手段として活用できることにより、市民の皆さんや観光客の皆さんなど、より多くの方に緊急時の情報を提供できる環境が構築できるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 住民生活の質的向上についてということで、何点か説明をいただきました。 もう一点、地域経済の活性化について、今回の実証事業においても効果がまた見ていかれるのかどうか、この点についてお伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 高齢者見守りへのICTの活用につきましては、今後、進んでいくと考えられます高齢化社会を見据え、高齢者にも住みよいまちづくりという方向性とともに、民間事業者による新たなビジネス等の展開も期待できるのではないかと考えております。 また、今回構築したウェブサイト「唐津ブランド発見地図」は、スマートフォンやタブレット端末にも対応しており、これらは利用者の増加と相まって、市内周遊を促す大きなアピールポイントになり、地域経済にも好影響を与えてくれるものと期待しているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 地域経済の活性化にも寄与していくというようなことでございました。今の実証事業ということでありますので、この結果をもとに、新たな展開をされて活用していくという意味でされていくというふうに思います。 そこで、ICTの利活用につきまして、市民の生活の質を上げていくこととともに、雇用とか企業誘致とか、そういったものにも取り組んでいくべきではないかというふうに思っておるところであります。 唐津市も、企業誘致の件数が相当上がっております。そういった中でも、ICT関係ではフリービットさんとか、今回もまたHRKさんですか、そういったところでコールセンター等がありますけども、もっと仕事をつくっていくといいますか、そういった面での創業的なものに関して、ICTを活用したものが進めていかれないかなというふうに考えているところであります。 さらに、もっと医療分野におきましては、例えば岩見沢市なんかの場合は北海道大学との連携によりまして、画像診断とか、そういったものをされておりますし、教育なんかにおいても、例えばDVDなんかにおいても、それを1つの学校でわざわざ購入せんでもみんなで使えると、そういったような使い方をして、そしてコスト削減を図って、もっとほかの分野に拡充をしていくとか、そういったいろんな活用がされています。 また、気象についても、唐津市の地域における気象というのをしっかりと把握して、また農業等で有効に活用していかれております。現在はそういう方向で進んでおられました。 ですから、唐津市が持っている財産を本当に有効に活用していくという視点において、さらにこういったものについての取り組みをしていかれる考えはないのか、この点についてお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 今、議員さんご説明された岩見沢市の取り組みの中で、例えば病院と連携しているとかいう部分がございましたが、マイドクターという先ほど説明した分が病院のかわりということでなるものを、現在、社会実験として取り組んでおります。 それから、気象センサー等につきましても、地域によって農業日誌等に利用できるという部分についても、先ほど説明ではたくさんでありましたので説明しておりませんが、今回の取り組みの中で、今度の実証実験の中で幾らか取り組んでいる部分もございますので、それを3月までの中でいろんな見きわめをさせていただいて、今後もそういう方向が必要であれば、当然今の事業も継続という格好になっていくだろうと思いますので、その中で進めさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) ぜひ、進めていただきたいと思います。 唐津市が持っている情報基盤、光ファイバー網の活用について、今回お話しして、それについては各課で進めていくようになっていると、それを利用して各課が進めていくようになっているというふうにお聞きしたわけでありますけども、光ファイバー網の管理は今は広報広聴課になっているのかと思いますけど、財産をもっと有効に使って効果を出していくために、ICTの利活用を統一して推進していく所管課というものをしっかりとつくっていくべきじゃないかというふうに私は考えております。今後とも、ご検討をよろしくお願いしたいと思います。 それでは、2番目のコミュニティバスの運行についてでありますけども、唐津市の地域公共交通の連携計画において、コミュニティバスの点につきましては、今後の社会情勢の変化等において、市民協働による移動手段の確保として記述がされているというようなことでございましたけども、どういったところを目標としてされているのか、具体的な内容についてお聞きしたいと思いますし、また、それについては実施をされたのかどうか、この点についてお尋ねをいたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 具体的な内容といたしましては、交通事業者では対応できない枝線などが必要な場合において、地域のニーズや実情に合わせたさまざまな形態、例えば住民と地元経済団体、交通事業者、または住民とNPO法人の組み合わせ、それから住民と交通事業者と行政など、いずれも市民協働によるコミュニティバスの運行モデルを検討するものでございます。 ただ、これにつきましては、実証実験を行い、その成果を検証するものとしておりましたが、国の政策の変更により、実証実験の財源が確保できなくなりましたので、実施はいたしておりません。 昨年の議会でお願いいたしました、現在の路線の維持を図るため、補助対象となる路線の拡大をしたところでございます。ですから、実証実験は行っておりません。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 実証実験がされていなかったということでありますけども、私も以前質問したときに、まずは計画をつくって、そして計画的にやっていくという、そういった答弁も前に市長からいただいておりますけども、実施されなかったという、ちょうど時期的に政権交代等の影響もあったのかなと思うような時期でもありますけども、本当に地域に必要な事業を進めていけなかったというのが私からは残念だと思っております。 今、市のほうで、今、部長答弁がありましたように、バス事業に対しての運行補助を行われておられますけども、運行補助とコミュニティバスとの違い、この点についてはどのようにお考えなのか、お伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) コミュニティバスといいましても、その定義は大変あいまいでございまして、地方公共団体が何らかの形で運行に関与している乗り合いバスを一般的にはコミュニティバスとなりますが、バス事業者の運行する路線に地方自治体が補助金を出す場合などはコミュニティバスではないとの見解もございます。 極端な表現ではございますが、運行路線や時刻を自治体が運行免許を持って決定できるものがコミュニティバスということで、バス事業者がするものはコミュニティバスではないということになっております。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) コミュニティバスについては全国でもいろんな事例がありますので、捉え方としましてはいろんな考えがあると思いますけども、いずれにしても地域の足を守るということで、ただ、それを地方自治体が責任を持ってそのことを考えていくという、そういうことが基本じゃないかなというふうに思っております。 そこで、これまでコミュニティバスなどについての地域からの要望というのはあったのかどうか、この点についてお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) これまで、コミュニティバスという表現ではございませんが、呼子の海岸通りへのバスの乗り入れなど、要望を受けたことはございますが、通行上の問題など、実施した例はまだございません。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 具体的には、コミュニティバスとしてはなかったということでございますけど、私もいろんな声を直接お聞きするわけですけども、内容によっては路線バスの本数がふえれば解決するようなこともあります。また、160円バスの循環バスがさらに延長すれば解決するような、そういった要望もあります。 しかし、コミュニティバスみたいな運行、枝線から地域を回るようなそういうようなものでないと、解決しないのかなといった要望もあります。 私はいろんな要望を聞いておりますけども、なかなか市のほうには要望としては伝わっていないというようなことでありますけども、今回、学校の統廃合におきまして、スクールバスの新たな運行がなされているとも思います。これは教育委員会のほうで進めてあると思いますけども、スクールバスが運行されている、これが路線バスとの関係ではどのようになっているのか、関連を説明していただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) スクールバスということでございますので、教育委員会の所管でございますが、路線バスのほうとの関連がございますので、私のほうでお答えをさせていただきます。 スクールバスの運行形態といたしましては、児童生徒のみを対象として市が委託する業者に運送を委託するものと、既存のバス路線を利用し、一般の利用客と児童生徒が混乗する方法がございます。一般の利用者との混乗につきましては、既存路線の有効活用により、通学手段の確保と路線の維持に貢献しているものと思っております。 ただ、1日の運行回数も少ない路線がほとんどでございますので、登下校時間の変更など、定時定路線の縛りから、柔軟な対応ができないのが現実でございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 路線バスを活用したスクールバスが運行されているようでありますけど、具体的な路線がどのような路線があるのか、この点についてお示しください。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 具体的な例を申しますと、4月に統合いたしました高峰中学校では3つのスクールバスの路線がございます。このうち1つは、バス路線を使わない委託業務でございます。路線バスを利用したものとしましては、大良線の乗り合いタクシーを利用したもの、もう一つは中浦線を満越まで延長したものでございまして、当該中学生はもとより、どちらの路線も大手口方面まで向かいますので、高校生の利用にも貢献しているものでございます。 このほか、七山線、相知巡回線などが、路線バスを活用したスクールバスというものになります。 市としましては、今後も財政負担の軽減と利便性の向上をあわせた施策の検討を行い、よりよい選択を行いたいと思っております。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) スクールバスについては、今、説明をしていただきましたけども、これを活用してコミュニティバス等に活用できないかなというようなことを考えておったわけでありますけども、例えば相知の巡回線と言われましたけども、相知の地域を横断的に回っておられまして、花タウンバスですか、非常にまた役に立っているんじゃないかなというふうに思っております。 やはり利便性が高いのが利用されるし、運行も維持できるというようなことじゃないかなというふうに思っておりますが、コミュニティバスについてでありますけど、何とかこれを地域限定でも試験的な運行を取り組んでもらいたいと、このように思うわけでありますけども、この点についてお考えをお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 地域を限定した運行となりますと、コミュニティバスを必要とする交通空白地帯や特殊事情などの調査が必要と考えております。市としましては、事業者が行うべき送迎的なものや、例えば病院とか、そういう事業者が行う送迎的なものや、既存路線と並行した運行などを除き、地域からの要請などがあれば、実情の聞き取りや地域の協力体制などを調査の上、必要性を検討させていただきたいと思っております。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 地域限定等がありますし、地域のニーズ調査をしっかりやらなければならないというふうに思っております。成功しているところも、本当に住民の方が参加して、しっかりよく話し合いをして、その上で運行に至っているというようなことでありますので、ニーズ調査を地域の方と一緒にやっていく必要があるというふうには思っております。 コミュニティバスの運行に関して、どういった支障が考えられるのか、この点についてお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 路線バスの存続、コミュニティバスの運行、いずれにいたしましても利用客が見込まれなければ廃止するのが当然でございますので、ことし10月の市報にも掲載されましたように、まずは利用していただくこと、それとマナーを守っていただくことにより、公共交通の存続につながっていくものと思います。 また、現状のバス路線の全部を残したままでのコミュニティバスの導入となりますと、コミュニティバスの性質上、安価な料金設定も影響することから、相当の赤字が出ることが予想され、その欠損額については市のみならず地域にもお願いすることとなります。 このようなことから、コミュニティバスの運行については、バス路線の再編などとともに検討していくべきと考えております。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 現在あるバス路線との再編とともに考えていく必要があるというようなことであったと思います。それは当然なことではないかというふうに思っております。 いずれにしましても、これから高齢化社会を迎えてまいりますし、高齢者の方の事故がかなり年々ふえてきているみたいであります。特に、75歳以上の方の増加率が高い、加害者にもなるけども被害者にもなられている、こういう状況であります。 地域における人口減少の問題等もありますけども、地域を支えていく、地域を長く住み続けられる町にしていく、こういった観点を今しっかりと持った上で、交通政策をどうやっていくのか。唐津の地域の産業からさまざまな教育、いろんなものを支えている地域の公共交通という視点でしっかり捉えて、私は政策として進めていく必要があるというふうに思っているわけであります。 高齢者の方も、今のままやったら自分が動かれんごとなるまで車に乗るしかないと、ほかに手段もないからということで、そういった状況もあります。今後、高齢者の方のバス利用について、需要がどういうふうになってくるのか、この点についてのお考えをお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 公共交通連携計画にもございますように、今後の高齢者の増加が予想される中、公共交通への需要も高まると考えますが、高齢者の自動車運転による交通事故の増加が懸念されるところで、先ほど言われたようにあります。事故率としては、高齢者が起因する事故は24%にも及んでおりますので、早期の運転免許返納により、公共交通の利用をお願いしたいと考えておるところでございます。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 高齢者の方が免許証を早い段階で返納していけるようなことを考えているということでありましたけども、また、高齢者の方のバス等の利用促進策についてどのようなことを考えてこられたのか、この点についてお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 高齢者の利用促進といたしましては、現在、高校生などが利用しております通学フリー定期と同様に、通院や買い物などのバス利用の需要を拡大するためのシルバー定期を以前バス事業者が発売したことがございます。結果といたしましては、既存の利用者は格安で利用できるようになったものの、新規の利用者がふえなく、収益の悪化となったことから、販売が中止になったことがございます。 原因として考えられますことは、宣伝不足もあったと思いますが、家族による送迎や、かかりつけ医などが行う無料送迎などが大分普及してきているということが考えられると思っております。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) シルバー定期について取り組まれたわけでありますけども、それは長く続かなかったということでありますけども、この原因についても今延べられましたけども、ニーズに合ったものであったのかどうかという視点も大事であるというふうに思っております。 それがコミュニティバスの成功しているところは、ニーズに合ったものをされておるということでありますし、最近でも京都の京丹後市ですか、あそこも合併したところでありますけども、200円バスを運行するようになって、年々利用客がふえて、これは観光客もそれを利用されるようになったと。料金の関係もあると思いますけども、そういったゆったり、ゆっくりと観光ができると、さまざまなそういういろんな方のニーズに合った取り組みであったから、成功しているのではないかなというふうに思っております。 今、高齢者の今後の体制について質問しておりますけども、高齢者の方が増加してまいりますと、今後、公共交通をあれば本当頼りにしたいと、そのように考えるわけでありますけども、免許証をずっと持っておくか、それとも早目に返納して、そして公共交通機関があるからそれを利用しようと、そのようになっていけば一番ベストであると思いますけども、その中で高齢者の運転免許返納後、公共交通を利用するための負担に対していろんな支援といいますか、助成をしているところがあると思いますけども、この点について何か検討されているのか、お伺いします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 佐賀県内におきましては、佐賀市と嬉野市が高齢者運転免許証自主返納に関して支援する事業を実施いたしております。支援の内容といたしましては、期間を限定して、半年または1年でございますが、定期券の半額助成、それからタクシー利用券の配付となっております。どちらも1回限りの申請となっております。 また、運転免許証を身分証としての利用もあったことから、その代替となる運転経歴証明書や住民基本台帳カードの発行手数料を交付することをあわせたものでございます。いずれも、高齢者の事故防止の推進を図るものとして実施されております。 唐津市といたしましても、交通安全の推進や公共交通の存続の観点から、高齢者支援や警察、バス事業者などと、今後の施策について検討をしていきたいと思っております。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) ぜひとも、積極的に進めていただきたいというふうに思います。 最後に、坂井市長にお尋ねしたいと思っておりますけども、地域の交通政策として、唐津市の将来の移動手段の確保ということでありますけども、生活基盤になるこういった地域公共交通について、コミュニティバス等のことも含めて、さらにニーズ調査等をしっかりやって、将来の唐津市の元気なまちづくりにつなげていってもらいたいと思いますけども、この点について市長のご見解をお伺いします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 中川議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 今まで、地域交通の協議会がございまして、バス事業者さん、我々行政、あるいは関係の方々と、今日までさまざまな公共交通機関につきましては議論を重ねております。 ただ、今までも大きなバスから中型、そしてまたジャンボタクシーといったように、地域の中の利活用の問題で、さまざまバスの大きさは変えて今日まで来ました。いろんな意味で、我々もぜひ公共交通機関にお乗りをいただきたいということで、駐在員会を通して各地区におっしゃってくださいということをお願いを今までもしてきました。 これからも、当然公共交通機関をとりあえず使ってください、当然利活用の問題で路線変更はあり得ます。なぜならば、バス事業者は民間の会社ですので、いつまでもガソリン、燃油が高いですから、いろんな部分で検討はバス事業者さんも、多少利益が上がらなくてもといった意味で、現在も走らせていただいております。 今おっしゃっていただいた公共交通機関、それからの枝線でのコミュニティバス、唐津市内でもある地区ではコミュニティバスが非常に利便性が高いというお話も聞いております。いろんな意味で、免許を返納された方々に公共交通機関を使っていただくというような、佐賀市さん、嬉野市さんがやっておられるようなことは、当然我々としても、今後、その数がふえていくということであれば、警察とも話をしながら数を調査をし、しっかりと数を把握しながら、どのぐらいのことができるのかというのは検討したいというふうに思います。 コミュニティバスにつきましては、地域の公共交通政策協議会のほうでの中でも議題に上げて、今まではさほど、公共交通機関がオンリーでしたので、未知なる議論はなかなか今まではしておりません。ですから、その中にもちろん議題として上げながら、バス事業者、バス利用者、そして我々行政、いろんな話をしながら、今後の唐津市のいわゆる利便性、特にご高齢者の利便性といったものを我々としても配慮をしていかなければならないというふうに思いますので、議論の土台に上げて、いろんな方策がどんな方策がとれるのかを検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 中川議員。 ◆31番(中川幸次君) 今後、しっかりとした検討を進めていただくようにお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。          (23番 青木 茂君登壇) ◆23番(青木茂君) 茂でございます。今回はといいますか、今回も健康づくりについて質問をいたしてまいります。唐津市の健康づくり推進と佐賀県北部医療圏再生計画についてであります。 健康づくりに関する質問につきまして、前回、私が質問しましたところというものは、これは健康づくりというものが唐津市の大きな総合的な政策になるのではないのかという観点に立ってからの質問でございました。 と申しますのも、市民の病気をせず健康で過ごすというものは、これは市政にとっての大きなテーマである。また、まさにこれの所管部である保健福祉部におきましては、国保の問題を初め、大きなことで展開を図っていかなければならない。また、教育委員会のほうにおきましては、小さいころから子供たちに健康づくりについての教育というものをやっていかなければならない。 また、観光のほうにおかれましては、観光ウォーキングなどを初め、唐津市の大きな資源を活用した健康づくりをテーマとした観光メニューにならないかという問題。それから、農林水産商工部におきましては、唐津の農林水産物の旬なものを食べることにより、非常に体にいい、健康づくりに役立つものになっていくのではないか。 それから、都市整備部におきましては、そういうふうな施設整備に当たっていく、そのようなこと。また、ひいては公民館活動に代表されるような地域のいろんな行事が公民館で行われておりますが、健康づくりに対するメニュー等も多くございます。そのような観点からも、地域の自治活性化につながっていくであろうと、そのような観点に立っての健康づくりということをテーマに質問をしていっているわけでございます。 今回も、議案の中で、国民健康保険税条例の改定についての提案があっております。国民健康保険税におきましては、歳出面で見ますと、平成24年度の歳出で見ますと、歳出総額が約173億円でございます。そのうちの保険給付費が105億円ということになっておりまして、大半が保険給付になっておるわけでございます。ここのところを病にならずに、病気にならずに健康であるということを政策的に打ち出すことによって、国民健康保険税の改善につながっていくべきであるというふうに思っております。 前回の市長の答弁でも、健康づくりの推進については、市政においても重要なテーマであると考え、磨きをかけていきたいという答弁があっております。いま一歩二歩踏み込むためにも、今回も健康づくりについて質問いたしますので、よろしくお願いをいたします。 まず、健康づくりについて、保健福祉部に今回は絞って主に質問をしてまいります。 今回、健康づくりについて、市の健康づくりの基本となる第2期の健康プランが本年改正されております。これは向こう10年の唐津市の健康づくりについての大きな取り組みであります。そのことを示されておるわけでございます。そのプランの特徴並びに見直しの内容についてどのようになっているのか、そのことをまずお聞きして、1回目の質問といたします。お願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 青木議員さんのご質問にお答えいたします。 第2期の健康プランの特徴、それから見直しの内容といったことでございました。 健康プランにつきましては、第1期健康増進計画といたしまして、平成18年3月に唐津元気いっぱい健康プラン21を策定いたしております。それに基づいて各種施策を進めてきたところでございますが、7年を経過いたしまして、平成24年度、第1期計画の最終評価を行っております。その最終評価において明らかになりました唐津市の健康課題、また、国と県で立てられました、現在、第2期に入ったわけでございますけれども、第2期の健康増進計画と整合性を図りまして、今後10年間の第2期の唐津市健康増進計画を平成25年度に策定したところでございます。 第1期計画では、胎児・乳幼児期、児童生徒期、青年期、壮年期、高齢期の各ライフステージごとに、心、食生活、運動、歯と口腔、保健と医療の5つの分野にわたりまして細かい目標を設定し、各ライフステージにおきまして、その目標に向かい、対策を推進してまいりました。 その結果から、主なものといたしましては、青年期の改善率が一番低いという問題が明らかになっております。また、そのほか、健康づくりに取り組んでいるにもかかわらず、唐津市が行った健診を受診された人の中で、血圧や糖尿病の指導や治療が必要と判定された方の割合、また、介護保険の要介護度の認定率の増加といったことがあっております。また、ストレスの相談先を知っている人の割合等につきましては、いろいろな広報を図っているにもかかわらず、減少しているといった状況もあっておりまして、この点につきましては危惧しているところでございます。 また、そのほか、さまざまな健康指標といったものがございますけれども、こういったものを国、県と比較することによりまして、現在の唐津市の健康課題がまたこの点においても明確になっているところでございます。 例えて申しますと、人口規模が違います自治体間の死亡率の比較をする際には、年齢調整死亡率といった指標を使われております。年齢調整死亡率の平成24年佐賀県報告によるものでございますが、唐津市の心疾患で死亡された方が県内2位、脳血管疾患死亡率が県内6位といったことで、県内では上位を占めているところでございます。そのほか、特定健診の結果におきましても、肥満判定となった方の割合が県内2位、平成18年から平成22年の人工透析患者の増加率が県内7位など、さまざまな生活習慣病の現状が浮き彫りとなったところでございます。 このような第1期の最終評価と現在の唐津市の健康課題に基づきまして、第2期の健康プランを策定したところでございますけれども、第2期計画の特徴といたしましては、取り組みの方向性の明確化といったところを図ったところでございます。唐津市の目指す姿といたしまして、健康寿命の延伸と健康格差の縮小、これの達成に向けまして、基本目標の第1番目を生活習慣病の発症予防及び重症化予防と定めたところでございます。 具体的には、循環器対策の推進、慢性腎臓病の予防、糖尿病対策の推進、心の健康づくり、健康づくりのための環境整備、この健康づくりのための環境整備といった点につきましては、地域の中で健康づくりを進めていただく地区組織団体の育成や情報発信の多様化、各団体との連携の強化といったものを考えているところでございます。 また、健康づくりの基本となります食生活や運動などの生活習慣の改善についても、具体的な目標を定めているところでございます。 もう一つの特徴といたしましては、これまで評価をご説明申し上げましたが、ただいま申し上げました最初の目標のほうでございますけれども、こういった目標達成のための取り組みを母子対策と成人対策をつなげて、一貫した健康づくりの視点で推進していくといったことによりまして、高齢になったときに健康寿命の延伸といったことを目指していきたいといったことを考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) 私も、今回のプランの内容についてずっと目を通させていただきまして、パブリックコメント等を行って、最終的な案ということでつくられておられました。プランの内容等、データ等をしっかり調査なされ、今回は、先ほどもご案内がありましたように、取り組みの方向性の明確化というようなことで打ち出されておるわけでございます。 できた冊子、内容等については、非常に他市等の分と比較いたしましても、非常にいいものができております。ただ、問題なのは、市民の皆様を初め、第一歩を踏んで、自分が主体となって健康づくりをしなければいけないという動機づけと、市の政策というものがこういうことがあるんだよというものがうまくマッチングしているのかというところが、一番の問題ではないのかなと思います。一番簡単そうで難しい問題であるわけでございます。 そこの接点は、やはり啓発といいましょうか、市のほうがどういうふうな広報と周知をしていくのかというところであります。そういう周知をしているから、ちゃんとやっているんだよということではこれはいけないわけでありまして、先ほど申されましたように、心疾患の循環器、慢性、糖尿病とか、非常に重大な年をとると疾患につながってくるわけでございます。 そのような観点から、先ほど市報を読んでおりますと、12月号でちょうど唐津市のホームページアンケート調査の主な結果についてお知らせしますというようなことで、これはデータが市報に載っておりました。その中で唐津市のホームページについて、見つからなかった情報はどんな情報が見つからなかったのですかということで、一番多いのは税金、それから年金、助成に関する情報が見当たらなかったと。次に多いのは、健康、福祉、介護に関するものが、ホームページで欲しい情報が見つからなかったということが結果として出ております。 また、今後、ホームページで充実してほしい内容等については何ですかということでのアンケートがとられております。観光・イベント情報が第1位、第2位が手続情報、それから第3位に医療、生活に密着した情報、これを充実してほしいというようなことです。この結果からも、私が先ほど申しましたようなことは明らかなことであるわけであります。 そこで、お聞きします。先ほどの健康づくりの取り組みについての啓発等、私が前回質問もいたしましたけども、具体的にどのような取り組みが検討なされているのか、そのことについてお聞きします。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 健康づくりの意識啓発の具体的な取り組みでございますけれども、まず保健だよりというものを毎月作成いたしておりまして、この中で保健情報の提供を各世帯配付により行っているところでございます。また、市報においての情報発信といたしまして、ことしの9月からヘルシーレシピを毎月掲載いたしております。 さらに、先ほど青木議員さんのご提案といったお話がございましたけれども、そういったこともございまして、市報の9月号にメンタルヘルス特集を行っております。また、来年の2月でございますけれども、生活習慣病予防の特集を掲載するように現在考えているところでございます。 それから、そのほかには行政放送でも意識啓発を行っておりまして、2カ月に1回、保健師、栄養士が直接テレビの画面に出まして、市民の皆様に健康情報を提供いたしております。 先ほどお話がございましたホームページでございますけれども、見づらいといった点は今後改善していきたいとは思っておりますが、さまざまな保健事業、ウォーキングマップの情報提供、そのほか新しく心の体温計といったもので、自分自身のメンタルのセルフチェックができる環境も整えておりまして、こちらにはその後の病院とか相談先の紹介もあわせてしておりますので、ぜひ見ていただきたいというふうに思っているところでございます。 そのほか、保健師、栄養士等が外に出ていった際に、市民の皆様との相談会等の折には、いろんなもので紹介をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) さまざまなことで啓発をしているということでございます。しかし、これはホームページに限ったことでしたけども、市民のアンケート調査結果というのはそれがわからないと、こういうことです。何かというと、一方通行で終わっているということであります。 これを双方向にすべきじゃないのかということを申し上げておるわけでありまして、確かに私は心の体温計ということで、ゲーム感覚と言ったらいけませんが、自分の置かれている状況をずっとインプットしていきますと、今、自分のストレス度が何%で、どういう状況になっているというようなことが、市のホームページの中からそういうことができるようになっております。 そういうことからも、私は一方通行の情報提供、啓発ということを、これはなかなか難しい問題でしょうけども、取り組まなきゃいかんというふうに思っております。もっと市報の活用、また市のホームページのリニューアルということを今検討されておるようであります。その中で、健康づくりというものを市政の大きな総合的なテーマとして目につくように、しっかりとお願いしたいと思います。 これには、短期間のことではなくて、継続性を持ったことでないと、なかなか意識の中に入ってこないということもありますので、その点をくれぐれもよろしくお願いしたいというふうに思います。 また、そういう面からも、健康づくりについてはもっと、先ほど申しましたように、いろんな部にまたがっている総合的な僕は政策だと思っております。もっとダイナミックな展開をやっていかないと、健康づくりに対する市民への意識づけ、または一歩踏み出して自分がいこう、そういうことにはならない。 また、前回も提案いたしておりますけども、これが唐津の定住につながる、唐津には健康づくりということを一生懸命やっている自治体なんだということで、唐津に住みたいと思われるような唐津のブランド化ということにもつながっていくと思います。 そういう面では、よりダイナミックな展開をもっとやるべきではないかというふうに、私は提案をいたします。もっとダイナミックな展開を検討すべきだと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 市政全般のダイナミックさといったご質問のようにお見受けいたしましたけれども、まず私のほうからは保健関係で、健康づくりといった点からお答えしたいと思います。 まず、健康づくりに関しましては、保健師さんが中心になってやっていくわけでございますけれども、唐津市においては本庁の保健センター、それから各支所に保健師さんが配置されておりまして、その中、8つの支所のうちの5つにつきましては保健センターといった体制をとっているところでございます。 保健師さんは全体で28名、それから栄養士さんが3名、看護師さんが7名、38名の体制で、現在の13万人弱の唐津市民の方の健康について頑張っているところでございますけれども、そういった体制でやっておりますが、まず今回の計画におきまして、第1の目標としております生活習慣病の予防と重症化の予防により、医療費の低減を図っていかなくてはならないといったことが大きな課題となっております。 そういった中で、ダイナミックさというのも当然大切ではございますが、まずは保健師さんの地道で確実な活動ということで大切ではないかと。そして、こういったことで健康受診率のアップを図って、健診を受けられた後の相談、訪問事業等にうまくつなげていくといったことで、個人対応というものを徹底させることが大切だといった点から、若干保健師の組織も改正等をしておりまして、保健師の地区担当というものがございますけれども、これまでは1人が1つの地区を担当しておりましたけれども、地区担当を複数制にいたしまして、1人の個人の対象者について複数で考え、よりよりサービスを提供するといったことで、現在、取り組んでいるところでございます。 そのほか、健康づくり推進協議会、健康づくりネットワーク会議の活性化等は当然ございますけれども、1番といたしましては、先ほど第1期の問題点のところでございましたけれども、青年期の方の健康づくりに対する意識が低いといったことが大変大きな問題だと考えております。 青年の方は年齢を重ねていくわけでございますから、年齢を重ねられたときに不健康になるといったことがございますので、青年期の方をどうするかといったことで、職域の健康づくり会議といったものをやっていただいておりますので、こちらを1番に活性化させたいというふうに考えているところでございます。 その他、ウォーキング推進協議会、食生活改善推進協議会といった団体の方たちには、健康づくりに大変お世話になっているところでございますけれども、このような方たちの活動についても当然推進していかなくてはならないと。 また、ダイナミックな健康づくりということ、保健福祉部内でどういったふうにしたら考えられるかといったことでございますが、一度に出てくるのはなかなか難しいということもございまして、まずは保健師さんたちが日々の活動の中で、月に1回とか2カ月に1回とか、反省点を含めた会議等を開催することで、そういったダイナミックな展開のためといったものを探せないかといったことを考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) 保健福祉部のほうからの答弁は、当然そのとおりだと思います。地道な活動、そういうものがやはりベースになって、その中で市政として、市全体としてどう展開するかということですので、部長の答弁としては今のことのような答弁かなと思います。 ここで、私も申し上げておきたいのは、そのようなことを踏まえて、ダイナミックな展開というものを多くの、ここに全部長、市長を初めいらっしゃいますので、展開を考えていただきたいなというようなこと、それをじっくりと、かつスピーディーにお願いしたいということを申し上げたいというふうに思います。 最終的には、市民の皆様方が主体的に自分の健康は自分で守るんだというようなことが一番大事なわけでありまして、そういうことも含めて、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思う次第でございます。 先ほど、都市ブランドの話をしました。今、唐津市では北部医療圏構想につきまして、センターエリア、これが核になるわけでございますが、唐津赤十字病院の充実を図る、まさにそのようなことで、健康づくりと医療というのは観点がちょっと違うかもしれませんけども、今、取り組まれておるわけでございます。 今、そのような機運の中で、非常にしっかりと検討すべき時期に来ているということもあわせてお願いしておきます。 さて、北部医療圏の問題、課題等について、質問いたしたいと思います。 私は、センターエリア内の案件につきましては、今回、まさに債務負担行為の議案が出ておりますので、議案質疑、また委員会等で十分な審議がなされますので、それ以外の北部医療圏、センターエリア以外の北部医療圏についての質問をいたしたいというふうに思っておりました。 議案質疑等、ちょっとお聞きしておく中で、大きなものについて本会議場で詰めておくというか、質問しておいたほうが、私としてはやっぱり質問しておきたいという思いもありますので、余り細かいことではなく、大きなことについてお話しというか、質問をしていきたいというふうに思っております。 まずは、全員協議会がなされました。その中で、非常に各議員の皆様方から質問等もあり、そうだよねというような内容がありました。その中の1つとして、まず土地の問題でございます。 この土地の問題につきましては、市民病院が当時、唐津市のほうでございまして、その後、唐津赤十字病院さんが市民病院を引き継いでいただくという観点の中で、土地に関しての提供に関する話し合いが持たれておったということが、今回の土地提供に関しての唐津市が動いた根底になっております。 その中で、4ヘクタールの土地というもので、いろいろな議論がなされたわけでありますが、4ヘクタールの土地の根拠につきましては、将来の建てかえも含んだ土地の面積を含むということでの4ヘクタールということで、私は理解をいたしておりました。今回、3.1ヘクタールの土地の提供ではありますが、先ほどの議案質疑の中で、ヘリポートの面積、また立体駐車場等の面積、また研修棟の面積等で、十分3.1ヘクタールということで協議ができているということでございました。 今回の土地の提供に当たりましては、将来のことも踏まえた土地の提供というのがあったと思います。しかしながら、今回の土地の提供については、さまざまな議論を行い、また、多大な唐津市の財政出勤を行うわけでございますので、当時の市民病院から唐津赤十字病院に変わるときの土地の状況とはやはり変わったのかなというふうに私は認識をいたしております。 土地提供の考え方について、僕は定義がある程度変わったんじゃないかというふうに認識しておりますけど、土地の取り扱いについての唐津赤十字病院と唐津市の考え方について、お聞きしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 今回、唐津市のほうで土地を確保して、唐津赤十字病院のほうに貸し付けるといったことに関しましては、先日の議案質疑の際にお答えいたしたところでございます。もともと土地の確保につきましては、日本赤十字社の佐賀県支部のほうから平成21年にお願いがあっております。 今回の地域医療センターエリア、日赤が建つ場所でございますけれども、こちらにつきましては、佐賀県地域医療再生計画といったものが佐賀県から国へ提出されておりますが、その際に北部医療圏の救急、周産期、小児医療等の重点化といったことで、唐津市、玄海町、医師会、薬剤師会、日赤、こちらが一体となって提案した計画でございまして、将来にわたって持続可能で安定した北部医療圏、唐津市と玄海町が北部医療圏でございますけれども、その医療体制を構築するといった目的の事業でございます。 そういったことが一番の理由といたしまして、唐津市のほうで土地の確保をお願いしたいといったお願いがあっております。 もともとの唐津市民病院のときは、経営上の問題等で日赤のほうに移譲といったことになったとお聞きしておりますけれども、今回はそういった地域医療センターエリア構想という北部医療圏の医療の大きな問題の中で、唐津市が土地を確保するといったことになったものでございます。 また、この中には、保健・救急医療センターといった唐津市の施設等も当初は計画されていたところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) 私も、これストレートに若干申しますと、唐津市が唐津赤十字病院が移転してくるときに、土地については開院といいますか、営業している間は唐津市が面倒を見ると、わかりやすく言うと、そういうことでございましたね。それを受けて、今度、移転という問題が出てきて、今の面積が狭いというようなことで、移転という問題が出てきたわけであります。 移転をする中で、そのところの部分がありましたもので、唐津市が主体的になって土地を探し、土地の提供を今回も無償で行おうというようなことになっておるわけでございますね。そこで、土地の4ヘクタールというものが、要するに将来の土地の建てかえも含めて、4ヘクタールということで唐津市のほうがその土地を探し、いろんな議論を重ね、最終的に長谷のほうに移ったということであります。 将来、何年後ということ、余り将来のことを言うと鬼が笑うと言われますけども、40年とか50年先にまた移転問題とか、そういう問題が出てきたときに、今回、一旦土地の整理の考え方というものをやはり今回の事業者であります唐津赤十字病院のほうと詰めておかなければいけないと、考え方を。そうしないと、将来に、このことがどういう当時の議論がなされたのかということをとどめておかなきゃいけないというふうに私は思っておるわけです。 そこで、その考え方について、今、私が述べてきたような考え方等にのっとって、土地の整理の仕方というか、定義の考え方、そのことをいま一度お聞きします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 青木議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 大変過去の経緯は、先輩各位からもいろんな話を聞いておりますし、そういった覚書、日本赤十字社の社長さんと当時の市長さんの覚書も見させてもいただきました。そんな中で、1つの大きな経過の中で、今回、大いなる議論で、こういう形になっています。じゃ、この議論を次の建てかえのときの各執行部と議会の皆さん方の議論にしていいのかということも、またあるわけですね。そこの部分については、やはり議員さんおっしゃるとおり、しっかり日本赤十字社と話をきっちりしておかないかんというふうに思います。 今、このように大変大いなる苦労、議論の中で、建てられようとしているわけですので、今、話をしておかなきゃいけないというふうに思いまして、個人的に、私といたしましては次の世代まで同じような形でいくということはいかがなものかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) わかりました。しっかりした整理をお願いをいたしておきます。 それと、北部医療圏の日赤以外のやつ、唐津赤十字以外のやつに入りたいわけですが、1点、今ほど建設費等が積算をなさっておられますね。物価上昇に伴って、十数億円の建設費がふえるというようなことであります。建設に伴う設計、細かいと言ったら細かいのかな、設計に関する金額の妥当性というものをどのように私どもは評価したらいいのかという点がいま一つよく僕はわからないわけであります。 一般的に、市の発注工事、県の発注工事で補助金が入りますと、当然設計件数に伴う細部の見積もり等については、国の会計検査院の検査対象になり、その検査になるわけでございます。ここの部分の金額のチェックの妥当性というものをいかに担保するのかということが2点、会計検査院の対象にこれがなるのかということをまず大きく押さえさせていただきたい。 それと、今回の議案は債務負担行為であります。債務負担行為は、上限額の設定と債務負担を行う期間の設定であります。ですから、どのような赤十字さんが支払いをなさるのかわかりませんが、前渡金、それから恐らく部分払いというようなのがあったり、例えば竣工のときの払い、そういうふうな支払い方法になられるのかなと思いますが、それを行政として、また議会として、設計変更とか、いろんな変更要素が出たときに、どのようにチェックする体制が我々として担保されるのかというところについて、お聞きをしたいというふうに思います。 これ以上いきますと、後、委員会での質問でまた議論していただきたいので、大綱的な質問をさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 建設費の妥当性のチェックといったことで、会計検査院が入るのかといったことでございました。 まず、これは既に議案質疑の際にも説明申し上げましたけれども、地域医療再生基金、それから医療施設耐震化基金、さらに原子力発電施設等立地地域特別交付金、この3つの交付金等を特定財源として使うということになっておりますが、こちらはいずれも国の財源でできたものでございまして、当然のことながら、国の補助金ということになるわけでございますので、建物、医療機器ともに会計検査の対象になるということでございます。 また、債務負担行為の上限を定めておりまして、それが変わったりするのはどうかといった、上限でございますので、債務負担行為の中で変わった場合ということになるかと思っておりますけれども、そういった場合につきましても、ただいま申し上げましたそれぞれの基金、交付金につきまして、またそれぞれの縛りというものがございますので、そういった決まりの中での対応になろうかとまずは思っております。 しかしながら、そういった大きく変動等をするといった場合も考えられますので、そういった場合には事前に市のほうへも報告、協議等をしていただけるように、日赤のほうには申し入れたいというふうに思っております。 以上でございます。 失礼いたしました。支払い方法でございますが、こちらにつきましては病院建設、機器の購入等がございまして、平成26年から平成28年の4年間の中で分けて払うといったことになっておりますが、その額についてはまだ入札等もあっておりませんので、決定していないところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) わかりました。物価変動等で、十数億円のお金が当初の計画とずれるわけですね。桁が2つぐらい違うわけですね。ですから、ここのところの価格の妥当性というものをチェックする体制、そういうものをしっかりつくっておかなければいけないという観点での質問でございました。 また、機器等は、最近購入された機器等も、唐津赤十字病院のほうには唐津市のほうとしても補助もいたしました。新しい機器等については、今度の新病院のほうにまた活用されるということも若干聞いておりますので、この点につきましては結構でございます。 また、今回の医療再生の国からの基金に積み立てた補助につきましては、ちょうど麻生内閣のころだったと思いますけども、景気対策の観点でこの基金は積み上げられて、医療に使われたというふうに思っております。そのような観点からも、ぜひ唐津市、発注がなされるわけですけども、唐津市の企業等がこれに関してそこの部分で活性化がされるように、下請、またいろんな発注についても、今はもう入札されておりますのでとやかく言いませんけども、極力といいましょうか、景気対策という補助金の要素、観点があったんだよというようなことの基本的な考えにのっとって、地元企業の活性化につなげていただくように、事業主のほうにぜひお願いをしていただきたいというふうに思うわけでございます。よろしくお願いをいたしておきます。 それでは、唐津赤十字病院センターエリア構想内の件につきましては、これ以上触れますと、委員会等がございますのでいけませんので、私のほうはこれぐらいにさせていただきまして、本来の佐賀県北部医療圏の再生計画のセンターエリア以外の質問をいたしたいと思います。 多くの医療圏の中の事業がございました。今はちょうどセンターエリアの構想がほとんどメーンになっておりますけども、それ以外の状況等について、どのような今工程スケジュールになっているのか、その点についてお聞きをいたします。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 北部医療圏の地域医療再生計画におきましては、事業別の経費といったことで表がつけられておりますけれども、15の事業がございます。いずれも当初平成25年度までの事業といったことで、ほとんどが平成25年度までには、今年度までには終了ということになるわけでございますが、その中におきまして、まず現在、議案として出しております唐津赤十字病院の移転新築整備、それから緊急被曝施設の移転新築、それから夜間対応薬局の新築整備、こちらにつきましては現在造成中の敷地のところでやるということで、期間を延長ということで認められているところでございます。こちらは平成28年度には完成するといったことで進んでいるところでございます。 それ以外にあと12あるわけでございますが、順番にいきたいと思いますけれども、唐津救急医療センターの医療機器施設移転新築整備、こちらにつきましては平成25年度に、今年度ですが、補正予算をお願いしているところでございます。失礼いたしました。移転新築整備は取りやめになりまして、その中の一部医療機器を今回補正予算で700万円弱をお願いしているところでございます。 それから、災害医療DMAT資機材の整備ということでございまして、これは災害等に災害派遣医療チームというのが派遣されるわけでございますが、日赤等からも行かれますけれども、そういった際の資機材の整備ということで、こちらは平成22年度に実施済みということになっております。 それから、3つ目といたしまして、病院群輪番制病院等の設備の整備、こちらも平成24年度に予算をお願いいたしまして、各輪番制病院のほうに設備を整備をしたところでございます。 それから、4番目ですが、休日歯科センターの整備といった項目もあっておりまして、こちらにつきましては、現在、歯科医師会と協議中でございます。 さらに、県立病院の建てかえ及び医療体制の整備といった項目もこの中には入っておりまして、こちらは県立病院好生館が平成25年の5月に開院しておりますが、こちらにつきましては北部医療圏と高度医療で連携を図るといった観点から、この計画の中に名前が入っておりますが、費用につきましては全て県費ということで、今回の基金等には全く関係ないものでございます。 それから、ICTを活用した医療情報の地域連携システムの構築といったものもございましたけれども、こちらも平成22年度に整備済みでございます。離島、市民病院と日赤等とをICTで結んで、いろんな情報を交換できるといった仕組みでございます。 それから、続きまして救急医療情報システムの整備、こちらは平成22年度に整備済みでございまして、平成23年から活用になっておりますが、県のほうで救急告示病院や消防の救急車等にタブレット、アイパッドの端末を配付いたしまして、あいている病院の検索、これが市内の病院だけだと消防隊員の方は大体すぐ連絡先や状況等も把握してあるわけでございますが、他の場所への搬送となりますと、なかなかそういった情報が少ない中で、端末を使って患者の救急搬送をするといった仕組みでございます。これを県内で80台、唐津市のほうには8台、整備ということになっております。 それから、医師事務作業補助者の採用といったことで、これは随時実施されているということです。それから、短時間正規雇用導入支援事業、こちらについても実施しているということで、さらに地域医療支援協議会の設置運営、こちらにつきましては日赤等の地域医療センターエリア関係の際には全員協議会等も行っておりますけれども、それと並行いたしまして、協議会の意見等も聞いているところでございます。 続きまして、地域住民に対する周知、啓蒙ということでございますが、こちらにつきましては大学の先生等による講演等を行っております。 それから、医療従事者に対する研修事業といったことで、こちらは唐津赤十字病院のほうが他の医療関係者等を集めまして、研修等を行っておられるところでございます。 地域医療センターエリア、現在の長谷に係る部分以外のところについては、計画どおりに進んでいるといったところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) 今のご答弁を聞いて、安心をいたしました。唐津赤十字病院が平成28年の5月移転予定であります。移転と同時に、構想の目的とすることがスタートできるんだなということを、ある程度私も確信させていただきました。そのようなことで、北部医療圏で医療の完結が図られるんだというようなことでの大きな流れの中のセンターエリア、唐津赤十字病院でございますので、この目的が果たされるよう、しっかりと地域医療支援協議会等も交えてご協議のほどよろしくお願いしたいというふうに思います。 さて、最後の質問になります。健康づくりと医療というのは、なかなか関係がないようで関係が深いものでございます。健康づくりと医療の連携について、どのように取り組まれているのか、お伺いしたいと思います。
    ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 健康づくりと医療の連携ということでございますが、日赤等も研修事業をしているということを先ほど申し上げましたけれども、それ以外にも唐津東松浦医師会、それから歯科医師会、そういったところとの連携等も図っておりまして、先ほど来お答えした中で、心疾患、それから脳関係の病気等、重大な病気等もございまして、そういったものを予防するというのが我々の現在の取り組みでございますけれども、予防するに当たりましては、保健師、看護師だけの対応ではやはり無理があると、そこにはやはりお医者さんの力というのが非常に大切ということもありまして、当然、健康診断等には医者の方にも入っていただいております。 全ての分野で医療とこういった保健関係の連携というものは必要だと考えておりまして、それをどういった形でやっていくかということにつきましては、これまでやっていることの踏襲ということは当然でございますけれども、今後、どうすればもっと受診率が上がるかとか、病気になる人を減らせるかとか、健康を維持できるかといったことにつきましては、先ほどのお答えの中でも申し上げましたが、まずは我々、市のほうでいろんな課題を探し当てて、そしてそういったものを提案しながら、いい方向に進めていけたらというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 青木議員。 ◆23番(青木茂君) 保健福祉部に今回絞らせて質問をさせていただきました。この健康づくりというものが、唐津市政においての大きな総合的な施策になるように、またそういう展開が図られるように、私のほうから強く要望を申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。          (7番 山中真二君登壇) ◆7番(山中真二君) 7番、清風会、山中真二でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。前向きな答弁をお願いいたします。 1番目の質問ですが、公共施設のストックマネジメントについてということでございます。 我が国は、人口減少社会に入ります。これまでの拡大基調から、合理的かつ効率的な社会転換へ行く必要があると言われております。そういった中で、公共施設についても、その機能を見直し、さまざまな公共サービスを連携・集約して提供していくことが求められるようになっています。 ご承知のように、公共施設については、建設費用もその後の修繕費用、施設の運営費用、新たな需要に対するための改修費や保全費用など、維持管理にかけるコストのほうがより高くかかり、施設の長寿命化とともに施設の集約化と適正配置が行政の大きな課題となっております。 また、3.11以降、防災に対する施設のあり方についても、より厳しい社会の目が向けられるようになっているところでございます。ほかの自治体においては、公共施設白書なるものを設定し、将来を見据えた公共施設の再編計画を立てる事例も多くなってきているようでございます。 本市は、平成の大合併により地域が拡大し、多くの公共施設を有するところになり、さまざまな部署において今後の公共施設のあり方について見直されているところであると認識しております。とりわけ、学校統合により廃校になった学校施設については、地元住民が中心となって、その活用策について議論を重ねているところでございます。 そこで、1番目の質問でございますが、まず公共施設ストックマネジメントについて、市の基本的な考え方をお示しを願いたいと思います。 次に、2番目の質問ですが、地域の宝の活用について質問をさせていただきます。 本市の観光振興については、6月の議会でも一般質問を行ったところですが、今回は地域にある資源を掘り起し、活用にスポットを当ててお尋ねしたいと思います。 唐の津風景街道のビジョンは、策定の趣旨として、海、山、川の恵みがこの地を開き、先人たちの営みがこの地に誇りをつくってこられました。地域の宝を守り、磨き、その先に唐津の未来があると思っております。観光の目的は、言いかえれば、人々を旅にいざなう要因として、これまでの景観、食、観光、文化、施設、温泉といったものを楽しむだけではなく、旅先の歴史、文化に触れ、そこで生活している人々たちの生活や営みに触れることで、より深い感動や発見につながるような旅を求めていると言われます。 現在は、さまざまな旅の情報を盛り込んでおり、インターネットやSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で、自分の目的や嗜好に合った旅情報を収集して、目的地に向かうことといったところも一般的になっております。 旅の嗜好が多様化する中、旅へのこだわりはより顕著な傾向となっており、地域に埋もれた資源を効果的に発信できれば、観光地唐津もさらに奥の深い観光地となっていくかと思います。 唐津の唐の津風景街道推進ビジョンでは、各地域の資源を磨き上げることをつなげていくことで、観光ルートとして知名度を上げ、さらにそのルートから各地域の観光スポットに誘導することで周遊性を持たせ、滞在時間の延長を図ることを目的としていくことも考えなければなりません。 1番目の質問でございますが、これまでに抽出された観光・文化資源ではなく、地域の住民の皆さんが守り継ぎ、語り継いできた歴史・文化に目を向けて、さらに奥の深い魅力を創出してつなげていくべきだと私は考えますが、市の考え方をお聞きいたします。 これで、1回目の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 山中議員さんのご質問にお答えしたいと思います。 公共施設ストックマネジメントに対する市の基本的な考え方ということでございますが、インフラなどの基盤施設を除きます公共施設の数、9月末現在で675施設、建物床面積約79万平方メートルでございます。その中でも、総面積の約4割近くが学校関連施設でございまして、次に多い公営住宅、これが約2割を含みますと、全施設の半分以上を占めている状況でございます。 公共施設のほとんどが非木造でございまして、施設の用途により耐用年数の違いはありますが、耐用年数の鉄筋コンクリートづくり約50年で計算いたしますと、全体の1割が耐用年数を超えております。約6割近くが半数を超えている状況でございます。 これらの施設を長期的に安全で良好な状態で維持していくためには、定期的な改修が必要となるわけでございますが、今後、一斉に更新時期を迎えることになることから、財政負担の平準化を図るための計画づくりが必要であると考えております。 また、将来の財政健全化を考えますと、今ある施設を全て維持していくことは困難でございますので、複合化や解体、民間譲渡など、スリム化も進めるとともに、新たな整備につきましても将来の人口の推移や少子高齢化を見据えた計画が必要であると考えております。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 山中議員のご質問にお答えいたします。 旅のスタイル、旅行のスタイルも、年々多様化しております。個人個人の嗜好に合わせた性格が出ておりまして、それを採用する旅行会社等も一つ一つ趣向を凝らしたテーマ性の強いツアーが取り扱われて、この方向は今後ますます強まるものと考えております。 今しがた議員のほうからもありましたように、地域のそれぞれの宝、そういうものを語ってくれる人たちと同行する史跡や歴史を探訪する旅とか、長期滞在的に、短期でぱっと行くのではなくて、長期にその地区に滞在して、期間中に旅先で一緒に生活している方々と体験をともにするといったようなスタイルもふえていくものと思っております。 今後、本市におきましても、そういう新しい旅、今ある旅、また、これから先ふえるであろう旅等に合わせて、今までのスタイル、これから先のスタイルを唐津における新しい旅として創造していくということが必要なことだろうと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 13時に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午前11時57分  休憩                     午後 1時00分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(熊本大成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 先ほど部長のほうからご説明をいただきましたが、やはり総面積の4割近くが学校関連の敷地ということになっております。そういうことで、昨日、白水議員さんのほうからご質問があったと思いますが、学校統廃合に伴い遊休施設となった学校の利用・活用について、学校ごとに検討委員会が設置されていると聞いております。その中で、検討状況、また検討委員会に出された意見や報告書について、再度ではございますが、ご説明をお願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) 山中議員のご質問にお答え申し上げます。 学校跡地検討委員会で協議、検討いただいた内容でございますけども、一番新しいのが切木中学校跡地検討委員会から出されたもので、切木小学校を切木中学校跡に移転をお願いしますとの意見が出されております。 また、田頭小学校からは、学校の一部を地区公民館として使用したい旨のご意見をいただいております。 また、赤木小学校では、夏季のプール使用の要望が出されておりました。 そのほかの名護屋中学校、打上中学校、本山小学校については、具体的な活用策は出されていないという状況でございます。 そして、呼子中学校、加部島小学校については、まだ審議を継続されているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、ご説明していただきました。今、意見や報告書が出ていることに対して、市はどのような思いを持って、地元の意向を尊重されるのか、対応していかれるのか、そこをお聞きいたします。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) お答え申し上げます。 地元の要望等に対してどういう対応をするのかということでございますが、学校跡地検討委員会のご意見につきましては、地域の振興につながる活用策をご熱心に検討いただいたものと考えておりまして、地元で使われるプールとか公民館的なものにつきましては早急に対応をしたいと思っているし、してきたところでございます。 その中で、今回提出がございました切木中学校への小学校の移転、これはとても大きな課題でありますので、これにつきましては慎重に検討をさせていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、部長のほうから慎重に検討していただきたいということで答弁をいただきましたが、なぜ例えば切木小学校を切木中学校に持っていこうかという地元の皆さんの意向があるのかといいますと、まず切木小学校は昭和44年に建っております。そういう中で、45年目を迎えております。そして、切木小学校は運動場が校舎の高台にございまして、職員室から子供たちが遊ぶところが見えません。環境も悪うございます。そして、そういう環境の中で、運動場も狭くあって、平成9年ごろ、運動場の拡張の相談が出ましたが、土地の問題で拡張ができませんでした。 そういう中で、地元として、切木は中学校が閉校になっております。そういう中で、やはり学校をまた切木の中心に持っていこうと、地域の活性化をしていこうと、そういう中の思いもございます。そういう中で、まだ小学校の統合等は話が出ておりません。 そういう中で、また小学校の統合が出てくるまでに、切木中学校を小学校にすれば、校区民がまたことしは小学校で校区の運動会もしております、小学校のグラウンドで。かなり狭くて、大変な運動会でした。そういうこともありますし、校区民の皆さんは中学校でいつも運動を中学生としてきた中で、ことしは小学校の狭いグラウンドでしたということで、切木校区的にも切木小学校を中学校に持っていくのが子供たちの環境にもいいし、私はそういう中で切木小学校を切木中学校へ持っていって、また切木地区の活性化を促していくことが最適だと私は思っております。 そういう中で、1つ、切木中学校に武道館がございます。小学校がもし移転したときは、武道館は余り必要ありません。そういう中で、切木の万賀里川に切木農漁民センターがございまして、これもまた老朽化しております。そういう中で、農林水産商工部のほうに伺いますと、中学校跡地問題が解決せんと、なかなか整備が大変ねということを聞いております。 そういう中で、農林水産商工部長にお尋ねいたします。もし、切木農漁民センターを切木中学校の武道館に持っていくことができるか、そういう状況の中で可能かということに対して答弁をお願いします。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 山中議員さんのご質問にお答えをいたします。 まず、切木農漁民センターにつきましては、昭和54年に建設がされまして、既に34年が経過をいたしております。既に、老朽化も進んでおりまして、さらにはトイレがまだくみ取り式となっております。また、井戸水を使用している施設ということになっておりますので、今言われましたように、切木中学校の跡地問題等もございまして、今後、耐震診断等も行いながら、トイレの改修、それから大規模改修になるのかということを検討しなければならない時期に来ているところでございますけども、今、議員提案のとおり、武道館等、今後の利用計画はないというようであれば、当然有効な施設として十分検討ができるというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ありがとうございました。そして、教育部長のほうに、もう一つ聞かせていただきます。 例えば、切木中学校について、地元の意向で小学校を持ってくるという意向が出ております。そういう中で、その場合、課題や問題点ということに対してお答えください。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) ご質問にお答え申し上げます。 切木小学校を中学校跡地に持っていくことについての課題ということでございますが、現在、考えられる課題ということで申し上げますと、まず施設の違い、それぞれ小学校、中学校の建築基準法に基づきます基準がございます。例えば、階段の高さが小学校は16センチ以下の基準がございますが、現在、18センチですか、中学校のほうはそういう違いがございましたらその辺の改修とか、あとはそれぞれ特別教室、広さは現在の小学校のほうが広いとか、それぞれ施設の比較検討の必要もございますし、実際移転するときには経費の積算あたりもしなくてはいけないかなと思っております。 そういう施設の違い、それにトイレがまた違います。小学校のほうがちょっとお金をかけまして、数年前に改修したばかりの状況であるとか、そういう施設の関係。それから、移転によります通学距離の違いが出てくると思います。そこで、通学補助の関係が出てきたりすることも考えられます。 そして、あとは教育委員会のこれまでの統廃合関係の方針にも、ちょっと確認をさせていたただきたいというところがございます。 以上の3点が、現在、考えられるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) そういう問題点はあるかと思いますが、ちょっと統廃合があった関係に戻ってみますと、切木中、そしてまた大良中、四中の統合委員会は、平成20年の10月から発足しました。そのときの3地区の全体の会長は、私がしておりました。そういう中で、私は、こやん言っちゃいかんですけれども、中学校の統合だったわけです。中学校の統合で、併設校に中学校を持っていくということはどうもおかしいですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして、切木は農協もある、大きなスタンドもある、郵便局もある、警察署の派出所もあるとですよ。環境が物すごく良かとですよ。竹木場んごて金ば6億円もかけんでん少のうしてできるとですよ、結果論ですけどね。 そういう事ば考えたら、今は財政が厳しいと言っているわけですね。そういう中で、何でこやん事ばせにゃいかんとかね。中学校の統合でしょう。これはおかしいですね。私が聞きますところ、最終的にはどの地区も私の学校を利用してくださいということで3地区がみんな言うから、教育委員会に委ねたということになっておりますが、教育委員会は何ば見らしたとでしょうかね、何ば考えたとでしょうかね。ちょっとおかしいですね、私に言わせると。もうちょっと金もかからんように、統廃合もしやすいような統合場所を選ぶのが最適じゃないか。 私は、志政会のとき、4年前、志政会にお世話になりまして、志政会の第1回目の勉強会に学校統合という勉強会がございました。その中で、こう市はうたってありました。併設校、複式学級のある学校は、基準的には統合場所とはしないという、そういう勉強会をしました。そして、私は井本議員と2人、3月26日、三中の統合会議に行かせてもらいました。そのとき、私はその資料をコピーして、3地区の役員の皆さんに渡しました。そうしたら、竹木場の役員さんが、こやんなるなら竹木場にはならんですねと私に言いましたけど、それは例外ではなるかもしれんですよと私は言いました。そういうことがあっとるとですよ、事実。 そういう中で、おかしな、はっきり言っていかんですけど、市長、旧唐津市中心のやり方は私はちょっとおかしいなと。旧唐津市は、東唐津小学校がいまだに合併しとらんでしょうが、統合しとらんでしょうが。旧郡部ばかり、どんどん協力して合併するとでしょう。そういう中に、ちょっとおかしい考えを持っておるですね、どうですか、部長、今の考えは。 ○議長(熊本大成君) 大塚教育長。          (教育長 大塚 稔君登壇) ◎教育長(大塚稔君) お答えいたします。 平成19年の3月、それから平成11年に、学校通学区域についての答申が出たということはご存じのところでございます。私どもは、通学区域の答申に基づいて、統合の説明を進めてきたところでございます。 複式学級についての見解といいますか、方針を1つ、平成21年の3月に出しております。複式学級については、複式学級について統合の目標期限を設定をして、少し早めてといいますか、お願いをするというところでの期限を設定をしたところでございます。その際、現に中学校広域等の統合のお話があっているところについては、若干そこの余裕を設けましょうというようなお話をしたところでございます。 唐津市内においてのということでございますが、ご指摘の私どもが現在、答申に基づいてお話を進めているところは、旧唐津市だけではなくて、さまざまな理由がございます。その中で、これまでの経過を踏まえまして、統合についてはこれからもお願いをしなければならないというふうに思っているところでございます。 なお、旧唐津市内のことで一言だけ申しますと、大志、それから志道については、それぞれの学校で200人を超す大きな学校の統合についてご協力をいただているところでもございます。統合については、学校それぞれの地域の文化、あるいはコミュニティーの核として、学校を大事にしていただいたという地域の方々の思い、それを十分踏まえながらも、答申にございますように、適正規模、適性配置ということを十分踏まえながら、今後とも進んでいきたいと、そのように考えておるところでございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) これは結果的なものですから、高峰中学校も開校して、生徒の皆さんが一生懸命勉強しながら、また生徒会長は切木出身の生徒会長がいますし、切木地区が半数以上生徒がいますし、移動して頑張っておりますので、それはよかです。 ただ、今、跡地関係につきましては、私はこれからまた何回も一般質問をしますし、またうちの駐在員、区長さんたちとも一緒に市長さんにもお願いに行きます。そういう形の中で、急がず、焦らず、諦めずという気持ちの中で進めていきます。 そこで、教育長さんに1つご質問いたします。 きのう、平野議員さんから、学校の子供の問題が出されました。そういう中で、私も今議員として青少年問題協議会の委員をしております。その中で1つ思うことは、私は子供たちの心を磨き上げるのは社会の責任と思っております。そういう中で、今、国的にも道徳の勉強、授業をさせていこうというまた流れが出てきております。そういう中で、しっかりと子供たちを教育をするには、先生たちが子供たちに信頼される先生、子供たちがしっかり先生になつく、また先生を信頼していく、そういう先生の育成というのも必要じゃないかと思います。 そういう中で、先生になられるための先生たちに対するご指導はどのような形でなされているのか、ご質問いたします。 ○議長(熊本大成君) 大塚教育長。          (教育長 大塚 稔君登壇) ◎教育長(大塚稔君) まず、ご質問にお答えいたします。 教員になるための指導をどのようにしているかという大きな課題といいますか、ご質問でございました。 国のほうにおきましては、教員養成審議会という大きな審議会がございまして、そこでどの程度の教育系の大学をつくるかという、今後の状況等も踏まえながら、子供たちの数、学校数なんかも頭に入れながら、それから今日の社会の中でどのような能力を求められる、どのようなものが教員として求められるかというようなところで、行われているところでございます。 それから、もう一つは、採用時点のお話がございます。採用時にどのような教員を採用するかというところで、その基準、それから方向をつくって、県教委のほうでこれは行われているところでございます。 それから、今度は現職研修がございます。教員の場合は研修というものが義務づけられておりまして、研修を行っております。基本的には、この研修はこれも県教委の役割でございます。そういうのを踏まえた上でのそれぞれの学校での現場の研修、それでもって育てていくということをやっているところでございます。 私どもといたしましても、唐津市の方針については力を入れて、県の研修に加えて、より研修の機会を持っているところでございます。例えば、電子黒板の導入に当たりましては、全体での研修、あるいは授業の公開を行うとともに、それぞれの学校で持ち帰っていただきまして、研修をするというようなところも行っているところでございます。 それから、道徳教育に関しましては、それぞれの学校で行うとともに、地域にも広めていくように今後ともやっていきたいと、そのように思っているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 教育長、ありがとうございました。一番は、もとは家庭のしつけと思います、子供の教育はですね。ただ、それが今は家庭でなかなかしつけもできない状況になった中に、大きな問題が出てきておりますので、まず学校とか地域で子供たちはしっかりと見守っていかなきゃならないと思います。ありがとうございました。 この項の最後の質問ですが、企画財政部長にお願いいたします。 さまざまないろんな課題がある中で、学校的にはいろんな問題がありますが、利用できる施設があれば有効に活用し、長期にわたって利用していくことも公共施設のストックマネジメントの考えが一致するものと思いますが、考え方はどうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 公共施設のストックマネジメントの考え方でございますが、現在、施設の利用状況や老朽化など一元的に把握するため、各所管課が保有しております施設の情報を集めた施設の台帳の整備を行っているところでございます。 今後は、これらの情報をもとに、企画財政部を中心とした全庁的な組織によりまして、幅広い視点において公共施設の見直しをやっていくべきだろうというふうに考えております。 現在及び将来におきまして、有効な活用がなされる施設につきまして、長期保存計画により長期的に利用できるようにする必要も当然ございます。公共施設の多くは地域の拠点となっておりますことから、地域活性化の観点からも、地元の意見を反映しながら、行政と一体となって進めていく必要があるというふうに考えております。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ありがとうございました。しっかりとストックマネジメントをしていかれるのではないかと思います。 次に移ります。 地域は宝ということで、先ほど説明をいただきました。近年、パワースポットを訪ねる旅であるとか、通常ではツアーに組まれないような観光スポットも、個人の趣味趣向に合わせた旅の提案として人気があると言われておりますが、こういった旅の提案にはどう取り組んできたのか、また今後、どう考えていかれるのか、ご質問いたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 山中議員の再質問にお答えいたします。 近年、先ほど来申しておりますが、多様化しております。この多様化という方向は、今後さらに加速するものと考えております。特に、今年度からは、唐の津風景街道推進ビジョンとして、8つの物語、そこから掘り起し、今からも掘り起こす、また現に掘り起した素材を生かして、各地に点在する文化も含めたところでのツアー等で、モニターツアーという形ですが、提案等を行ってきました。 また、1つに具体的な事例では、宇木うき村おこし会と、宇木地区の皆さんと合同で、山口のほうまで旅行会社と訪ね、宝満神社等のいわゆる地域を代表する宝等を利用して、ジャンボ門松へのバスツアーの造成などの営業活動も行っております。 また、クルーズ船等の唐津港の訪問も相次いでおりますが、極力、その際には唐津に来る前の港、いわゆる前の港において職員と関係者が乗り込んでいただいて、次の停泊地である唐津ではこんなことですよと、唐津はこういうことがやっていますよといったようなことを、「飛鳥Ⅱ」の事例でいいますと、乗客の方が800人、またさらに加えて乗組員も470人ほどスタッフが乗り込んでおられました。その方々に、次の唐津はこういうことがあります、また唐津はこんな町ですよというのを紹介を含めて、さらにその輪をほかのクルーズに参加していただくところにも広げてもらうというところを行っているところです。 今ある唐津の宝はもちろんですけども、今後さらに掘り起こしたり、いわゆる歴史物語というストーリーをそれぞれ発掘して、新たな唐津の魅力ある旅を提案し、旅行会社にさらに今以上に提案していかなきゃならないと考えております。そういう素材を、今後、各全地域からまた発掘し、磨き上げていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、部長より説明をいただきました。地元と一体となって取り組んでいただきたいと思います。 次の質問に移ります。 唐の津風景街道推進事業、重点分野、雇用創出事業として取り組まれた事業内容はどういったものであり、進捗状況はどのようなものか、ご説明ください。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えをいたします。 今年度、平成25年度に取り組んでおります唐の津風景街道推進事業、また8つのビジョン、今回は今年度は宝をめぐるモニターツアーといいまして、6種類ほど、唐津の海旅のフォト、神集島、松島、波戸岬等を利用した写真のツアー、あるいはボートレースからつなんかも組み込んで、宝当神社、宝満神社等の金運の成就の宝当の旅と銘打ったものや、さらにいろいろ唐津の食等を組んだツアー等も組んで、その効果とPR等も兼ねて実施しているところです。 また、イベントとしても、唐津焼のマップを作成して、窯元をめぐった図鑑等も作成し、それにより秋の窯元ツーリズム、じかに今までお店とか展示に並んでおった唐津焼だけであったものを唐津焼の窯元さんのもとをじかに訪ねてもらい、そこに物語等も地域の宝として意識してもらうといった紹介も兼ねたツアー等を実施しました。 今年度実施したことの検証も含めて、またさらに新たな魅力もつけ加えて、来年度以降にもつなげたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今おっしゃられたように、ずっと続けて、毎年やられる中でつないでいっていただきたいと思います。 次に、観光文化スポーツ部の創設の目的は、文化的資源やスポーツ環境を生かし、観光を連動させることで集客を図ることにあったと思いますが、どういう面でその効果が出ていこうとしているのか、お考えでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 この4月から、それまで教育部門でありました文化、またスポーツというのを市長のほうに引き取りまして、観光と文化とスポーツと一緒に相乗効果を図るべく合体し、今、努力をしているところです。 効果等につきましては、今後、徐々にさらに報告できる機会が出てくると思いますが、文化やスポーツ、そういうイベント、通常の今ある観光と、これまでもやってきた観光とつなげて、あらゆるスポーツのイベントも観光に、スポーツはスポーツだけの取り扱い、文化は文化だけの取り扱いではなく、観光施設と文化施設を融合した取り扱い、スポーツイベントに絡んで観光の名所めぐり等もしてもらうといったところのアイデア等をひねり、一緒になって相乗効果は今後ますます今から以上に出していく所存でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、部長が言われましたように、ぜひ効果を出し切っていただきたいと思います。 この項の最後の質問でございますが、各地域には地元の人たちが守り継いできた文化や歴史がございます。参考までに、これは私の地元でございますが、肥前町の赤坂には大日如来像、出世大明神、寿九郎権現、善六様といった守り神を地域の人たちが大切に受け継いだ歴史もございます。 また、江戸への参勤交代で平戸のお殿様が船で杉野浦に上がって、赤坂を通ってきた間道があります。その道標もございます。 そういう中で、お尋ねいたしますが、肥前地域にあるこういった歴史的資源や文化的資源についてどう掌握し、また今後、地域振興や観光振興にどう生かしていくべきか、肥前支所長の井上支所長にお聞きいたします。 ○議長(熊本大成君) 井上肥前支所長。          (肥前支所長 井上和彦君登壇) ◎肥前支所長(井上和彦君) ただいま山中議員さんのほうからご紹介がありました歴史的・文化的資源、先ほど紹介がありました点につきまして、なかなかはっきりした資料等が残っておりませんので、明確な答えとはなりませんけども、まずご紹介のほうをさせていただきたいと思います。 赤坂地区にあります大日如来像でございます。これは、安政4年に建立されておりまして、現在の場所に置かれた背景等は明確ではございません。大日如来自体は、密教におきます最上の神とされまして、古代からある山岳信仰として、この地の安寧を願って設置されたものではないかというふうに思っております。 また、出世大明神でございます。これは、銘のほうは明治18年製作となっております。これは、農民から関白まで上り詰めたという豊臣秀吉の稲荷神を聚楽第に祭ったという伝承から、各地におきまして立身出世した秀吉と稲荷信仰を結びつけ、出世稲荷大明神として祭られるようになったというところに、当地の出世大明神もこれに類するものではないかというふうに思われます。 また、寿九郎権現でございます。これは、ちょっと製作時期等は明確ではございません。これにつきましては、源九郎義経が稲荷神からたびたび助けられたという逸話がございます。これに基づきまして、当地におきましても五穀豊穣の神として信仰されているのではないかというふうに考えております。 また、善六様でございます。現在においても、当該地域におきましては、手足の神様として信仰されております。行き倒れとなった導師善六を地域の方が手厚く弔ったということによりまして、村人の人が足や手の治癒を願って祈願すれば願いがかなうというふうに言われております。当該地には、文久2年に赤坂村の有志によりまして墓標が建立され、今なお人々によって守り継がれているところでございます。 最後になります。赤坂地区の間道と道しるべについてでございます。道しるべのほうには、「右 杉野浦、左 木場村」と記されておりまして、平戸藩主の松浦公が参勤交代の際に通ったとされる街道の分岐点に設置されたものというふうに思われます。現在は、道路拡張に伴いまして、もとの場所から移されまして、長嚴寺の境内のほうに道しるべのほうがあるようでございます。 なお、道しるべがあった間道の一部も、現地のほうには残っておるところでございます。 続きまして、こういった地域資源を今後の地域振興や観光振興にどう生かしていくのかについてでございます。 ご承知のように、肥前地区にはいろは島ですとか大浦の棚田、こういったものに代表される自然景観、それから花の名所として切木ボタンですとか、ぼたんと緑の丘、それからふれあい自然塾や高串温泉といった観光スポットも数多くございます。さらに、我が国唯一の警察官を祭った神社でございます増田神社、こういったものもございますし、「にあんちゃんの里」で有名な大鶴炭鉱ですとか、高串はアコウの北限地などもございます。 また、食という部分につきましては、水産資源ですとか、農産物にも恵まれております。いろんな料理が肥前地域内でも提供されておりまして、結構、食通の間では人気を博しているところであるというふうに思っております。 このように、肥前地区も数多くの観光資源がございますので、山中議員さんのほうからご紹介いただいた地域の方に語り継がれている言い伝えですとか、守り継がれている歴史的資源、こういったものをさらに掘り起こしまして、地域の皆さんとの連携、まず地域の皆さんが資源に対する思いをしっかり持っていただくというのが大事かというふうに思っております。それによりまして、地域の魅力アップにつながっていくというふうに考えております。 いずれにしましても、今後とも本庁の観光文化スポーツ部のほうと連携しながら、地域資源の発掘と活用を図ってまいりたいというふうに思っております。 以上、お答えとさせていただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 支所長、ありがとうございました。本当にいろんな、肥前町だけじゃなくて、唐津市全体にはたくさんのいろんな史跡もございます。文化もございます。大切にしていかなければいけないと思います。 今回の九州オルレの公認コースに、名護屋城跡や陣跡、波戸岬周辺をめぐるコースが認定されております。多くのウォーキングファンや観光客が唐津に訪れるきっかけをつくってくれるものと期待されております。その中で、名護屋城は、来年、NHKの大河ドラマは「黒田官兵衛」でございます。黒田官兵衛が名護屋城をつくった人でございます。それからまた、石垣は加藤清正公がつくっておると聞いております。そういう中で、また来年、名護屋地区にはいろいろなブームも来ると思いますので、しっかり観光として支えていっていただきたいと思います。 唐津には、第一級の観光資源がありますし、地域に埋もれた観光資源もまだたくさんあると思います。ぜひ、そういったものに目を向け、情報発信をしていくことで、地域ごとの誇りや活力が生まれてくるところにつながりますし、これが観光面で人助けとなる、地域の活性化にもなると考えます。ぜひとも、地域に埋もれた資源の発掘と活用を進めていただきたいと思います。 それでは、最後に市長にお伺いいたします。 本当に合併して来年で10年目になります。私も、合併前の平成15年度は肥前町の区長会長として、肥前町の町会議員さんの合併推進派の議員さんと一緒に連帯して、合併に向けて動かせていただきました。また、私自身も最初の市議会議員選挙に手を挙げさせていただきましたが、残念ながら結果は出ませんでしたが、また平成18年、平成19年に駐在員、区長をさせていただき、合併間もない唐津市の動向を見させていただきました。 また、地域審議会の肥前町の会長をさせていただき、またそういう唐津に活力をという思いの中でさせていただき、平成21年に市議会議員の改選で再度手を挙げまして、おかげさまで議席をいただきました。 私は、各議員さん、目指すところは一緒と思います。唐津の振興、発展だと思いますし、いろんな道を切り開きながら、議員さんは切磋琢磨に議論をし、議会活動、議員活動をされておられると思います。 ここで、私は一つ、皆様もご承知ですが、徳川幕府を開いた徳川家康公の遺訓を読ませていただきます。 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。心に望みおこらば困窮したるときを思い出すべし。堪忍は無事長久のもと、怒りは敵と思え。勝つことばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり。 この意味を言いますと、人の一生というものは、重荷を背負うて、遠い道を行くようなものですと、急いではいけない、不自由が当たり前と思えば不満は生じない、心に欲が出たときは苦しかったときを思いなさいと、我慢することは無事に長らくいられる基礎であり、怒りは敵と思いなさい、勝つことばかり知って、負けることを知らないことは危険でありますと、自分の行動について反省し、人の責任を責めてはいけない、足りないほうがやり過ぎてしまうよりはすぐれているということでございます。 徳川家康公は、幼いころ、人質として織田家や今川家をわたり、1560年の桶狭間の戦いで織田信長公が今川義元を破った時点で岡崎城の城主となる、そのときは松平元康という名前でしたが、それから40年、1600年の関ケ原の戦いで勝利し、安定した徳川幕府を開き、平穏な時代を開いた人でございます。 私は、市長が合併前の旧唐津の市長でもございました。そしてまた、今、新市合併してから、また3期目の市長をされておられる中で、何かとご苦労があられると思います。また、唐津丸のかじを取っていかれるには大変なことだと思いますが、私は市長は唐津の大黒柱と思っています。 そういう中で、市民の皆さんが安心して安全で、平和な心で満足できるまちづくりを目指していかなければいけないと思います。そして、唐津に元気を出して、元気あふれるまちづくりというのを基本として目指していかなきゃならないと思っておりますが、これから市長が1つのこれからの10年目を節目とする思いの中で、市長の信念、そして意気込みを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 山中議員さんのご質問にお答えをいたしますとともに、家康公のご遺訓を改めてお伺いしますと、やはりすばらしい今後を見据えた、そしてまた国にというか、土に根づいたご遺訓だなと、改めて感激をいたしておるところでございますし、名護屋城にも家康公が来られているんですよね。それを思うと、何か本当に同じ地に、あるいは同じ空気を吸っているということも幸せを感じます。 また、議員さんご指摘のとおり、10年目を迎えるわけですけれども、本当にいろんなところにお導き、議員の皆さん方、それから各いろんなところでの会合とかで、1市6町2村の広さ、そしてまた7つの離島のすばらしさを含めて、いろんなところに出てまいって、非常に新しく大きくなった唐津、まさに伝統、それから歴史に育まれたまた文化があり、そして緑豊か、食も豊か、本当に地域それぞれのお祭りにも極力参加をさせていただいて、見学をさせていただくわけですけれども、本当にそれぞれ守り抜かれた地域の伝統と文化、それはまさに誇りにつながっており、大変出向かせていただくたびに感激をいたしております。 山、背振、あるいは天山山系の森林地帯、あるいは天山県立自然公園、八幡岳の自然公園、あるいは西部に至っては上場台地、丘陵地帯、山地が非常に多く唐津を占めているわけでございますし、また玄界灘に面しておりますリアス式海岸、大変美しい海岸として全国でも有名でございまして、ご存じのとおりの玄海国定公園に指定をされております。 また、松浦川、あるいは玉島川、そして厳木川、ひいては黒髪山に端を発していると言われております水の豊かさ、これもまたすばらしいなというふうに思っておりますし、唐津焼を初め虹の松原、非常にすばらしい、まさにおっしゃるとおりの誇れる町だというふうに思っております。 私が日々いろんな職につかせていただいて常に思っておりましたのは、寺沢志摩守広高公という方のどういう足跡をされたんだろうと、歴史に非常に興味がありまして、一時期学んだことがありまして、寺沢公もやっぱり最初の藩主ですから、隅々まで見て回って、地域の実情を知り、そしてこれは私もまだまだ足らないところなんですが、余り部下だけに頼らずに、自分が行ってみて現場を見て、現地の作物をつくっている方、漁業者の方、それから商売なさっている方をいろいろ訪ねてお話を聞いて、それを身にして藩政に展開をしていくというふうなことを志となされておられた方で、まさに私も今までもそうですけれども、今からももっと地元に行かせていただいて、それぞれの地域の思い、苦しみもあるでしょうし、もっとこうしたら夢開くのにという言葉もあると思います。 そういうものをしっかり聞いていきながら、まさに安心して伸び伸びと生活をいついつまでも長生きしていただける、そんな唐津にまさに心が癒やされると申しましょうか、そんな唐津でありたいと思いますし、そんな唐津に多くのよその方々も住まいを唐津に移していただいて、多くの人口というか、人口をふやしてもまいりたいと思います。 いろんなことで、一つ一つ、とにかく現地現場に赴いて、いろんな地域の実情を知り、さまざまな政策を立てていく、この志には全く変わりはございませんし、また私のみならず職員、そして地域、住民の皆様方も一緒になって、唐津の歴史的資源、あるいは自然、景観を含めて、唐津を精いっぱい今後とも発展をさせていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ありがとうございました。これで、私の一般質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。          (19番 井上祐輔君登壇) ◆19番(井上祐輔君) 19番、日本共産党、井上祐輔でございます。2点、通告をしていましたので、通告順に従い質問をしていきたいと思います。 1点目に、定住促進についてでございますが、市民の安心・安全のためにも、人口の流出をとめることや、県内外の移住者の受け入れをする体制というものは重要であると考えます。そこで、新たな建物をつくったりするのでなく、現在あるものを有効に活用し、さらに魅力あるまちづくりを行い、定住促進へという観点で質問をしてまいります。 まず、定住促進のために家賃補助をしてはどうかと、6月の議会で質問をしておりました。そのとき部長は、他自治体の事例も研究をしながら、検討をするというふうに答弁をされておりました。家賃補助につきまして、どのような検証がなされたのかをまずお尋ねいたします。 2点目に、商店リフォーム制度についてでございます。 これは、店舗の改装やリニューアル、また備品の購入などに対して補助をするというものでございます。このことにより、店舗の魅力を高め、商業の活性化、町のにぎわいにつなげていくというものです。そこで、今現在、唐津市が行っている商店等に対する補助はどのようなものがあるのかをお尋ねをしまして、1回目の質問といたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 井上祐輔議員さんのご質問にお答えをいたします。 定住促進について、家賃補助関係でございまして、6月議会におきまして多久市の事例等を出されまして、それに対しまして、現時点では確実的な金銭的給付の支援は考えておりませんが、自治体の事例も研究して、本市に有効な施策になり得るのかということを検討を進めてまいりたいという答弁をしたところでございます。 まず、多久市でございますが、多久市さんにおかれましては定住促進条例を設けておられまして、新婚世帯家賃補助金のほかにも転入奨励金、また持ち家奨励金、新婚世帯増改築等補助金の各制度や空き家バンク事業などを行い、定住促進プロジェクトを強力に推進されているようでございます。定住奨励金は平成26年度、ほかは平成27年度までの時限付きでございます。 新婚世帯の家賃補助制度を制定されました背景といたしましては、多久市の立地が佐賀市、または唐津市などの30分から40分の通勤圏にありまして、ベッドタウン的なところが大きな要因であると考えられます。結婚前の実家住まいのときには市内から十分に通勤できますので、就職による転出は起こりませんけれども、結婚を機に実家を出てアパート暮らしを始める際には、家賃が同程度であれば、職場に近くて利便性の高いところを選択されますし、結果としてほかの市へ転出してしまうということが多々あるのではないかと考えております。 全国の事例でも、福岡市や大阪、東京などの大都市から30分、40分圏内にあるいわゆるベッドタウンにおきましては、同様の家賃補助制度が多く見られるようでございます。 多久市さんでは、平成23年度から新婚世帯の家賃補助制度を行い、現在は34世帯が受給されているということでございますけれども、受給者へのアンケートを行われておりまして、おおむね3分の2の方が市外のアパートも検討したと回答されたとのことでございましたので、ベッドタウンとして家賃補助制度は定住促進に対し一定の効果はあったものと考えております。 また、民間の賃貸住宅に入居する者に対する家賃補助制度につきましては、受給できない世帯との公平性や賃貸住宅の質の向上につながらないなどの問題点と、生活保護との関係、財政負担、適正な管理のための事務処理体制、受給者の自助努力を促す方策のあり方など、整備すべき課題が報告をされているところでございます。 こうした問題点、課題点への対処といたしまして、実施しております多くの自治体は期間を限定しておられますようで、補助金が出ることでその市町村にとどまった、あるいは転入してきた者であれば、補助金がなくなれば転出してしまうことも当然に懸念されるわけでございますので、完全に定住していただくためにはやはり魅力のあるまちづくりが必要であると考えております。 家賃補助など助成事業は、適用条件などを十分に考慮すれば、比較的低いコストで即効力のあるものとなるわけでございますけれども、こういったソフト事業は後に残るものではなく、持続性に欠けますので、問題の本質的な解決にはハード整備が必要不可欠でございます。 9月市議会の一般質問におきましても、企画財政部より答弁もしておりますけれども、本市におきましては、定住促進事業を総合計画の元気が出る重点プロジェクトの中で、UJIターン定住促進プロジェクトとして掲げておりまして、総合的なまちづくりを進めていく上で、定住促進を図ることとしております。 インフラ整備や子育て環境づくりなどの住環境整備、また働く場の確保として、企業誘致活動や新規就農支援など、各種施策を継続的に進めていくことが都市の魅力を高め、全ての市民がふるさとに愛着と誇りを持って住み続けたいと思えるような町とすることこそが、定住促進事業であると考えている次第でございます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 井上祐輔議員さんのご質問にお答えいたします。 商店に対する補助事業の内容概要でございます。 まず、商店等に対します補助事業の主な事業といたしましては、昨日からもご答弁いたしておりますけども、空き店舗対策として、空き店舗に新規出店をされます方に対しまして、店舗の改装費等の補助を行っております。 それから、商店街等の販売促進対策といたしまして、イベントやマップ作成に要する経費、それからスキルアップの研修・訓練の受講料、経営に必要な助言、診断を受けるための専門家招聘に係る経費の補助を行っているところでございます。 また、設備投資や運転資金に必要な資金の調達のため、融資制度、また融資を受けられた場合に必要な信用保証料を補助ということで、行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) ありがとうございます。家賃補助については、一定の効果はあるというふうに考えますが、財政等さまざまな問題があるというふうなことでございました。また、そのほかにも、総合的にも魅力あるまちづくりをしていかなければ、根本的な原因解決にはならないと、こういうふうな答弁だったと思います。そのことに関しましても、私もそのように思いますし、また今後、どのような施策が有効なのか、一緒に考えていきたいと思います。 今議会におきましては、空き家条例というものが提案をされております。空き家の有効活用という点でも、今あるものを有効に活用していくというふうなことができるのではないかと思いますが、空き家を市が窓口となって賃貸や売買など、新たに居住者を見つけていくということはどのように考えるのか、空き家バンクの設置についての考え方をお尋ねいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 空き家バンクの設置についてでご質問でございます。 議員申されますように、老朽住宅の撤去だけが空き家住宅対策ではなく、適正な管理や利活用を行って、危険な状態にしない、空き家をふやさないようにすることも必要であるということは十分認識をしているところでございます。 ご承知のように、空き家バンクとは、移住希望者と空き家の売却希望者、または貸し出し希望者をマッチングするシステムのことでございまして、90年代初めに登場しておりましたが、インターネットの普及、また田舎暮らしブームにより、2005年ごろから急速に広まったものでございます。 近年では、団塊の世代の大量退職者向けのセカンドライフとして、また空き家問題の解決策として、さらに注目されているものでございます。 県内におきましては、現在、空き家バンクを行っている市町は、佐賀市の山間部でございます。また、武雄市、鹿島市、多久市、小城市、大町町、みやき町、太良町などがございます。 空き家バンクは、基本的に登録してくれるのを待つという受け身でございますので、空き家情報の提供が少なく、希望者もわずかで、成約することがほとんどないといった実質の開店休業状態に陥っている事例が多く、中には既に取りやめた自治体も見受けられますので、定住促進や空き家対策として効果を上げるには大変難しい事業であると考えているところでございます。 県内の主な状況でございますけれども、伊万里市さんにつきましては募集を中止と、小城市、武雄市さんについては情報がわずか、佐賀市におきましては北部の山間地、三瀬、富士で限定実施をされておりまして、2件程度と。多久市さんにおかれましては、2年間で5件程度というふうに伺っているところでございます。 空き家の登録が進まない、貸したがらない理由といたしましては、家屋への愛着による他人への拒絶、時々使用している、倉庫として使用している、賃貸トラブルに対する不安と改修費がないなどが上げられると考えております。 空き家バンクは定住促進として成立させるには、議員さんから前回6月の折に紹介されましたけれども、島根県の雲南市のように専門の担当職員を配備しまして、定住促進員がおられまして、空き家を調査され、持ち家の不安を取り除くような改修費用の助成制度、短期貸借権の制度などの説明をするなど、積極的な働きかけを行いまして、また移住してくる方々に対しましても、地域の丁寧な紹介やリフォームの補助、また定住奨励金を出すなど、相当量の人的、財政的な支援を行ったという報告を受けております。報告といいますか、問い合わせに対しての回答をいただいております。 本市におきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、総合的なまちづくりを進めていくことで定住促進を図ることとしておりますので、定住促進のみを専門とする事業は現在のところは考えてはいないところでございます。 空き家バンクに類似します取り組みといたしましては、UJIターン定住促進プロジェクトの中で、ホームページでUJIターン支援情報として、唐津市の紹介、就職支援情報や子育て支援情報などを掲載しておりますが、住まいの情報として、宅建協会唐津支部のホームページとリンクさせており、民間物件の情報を間接的に提供しております。 民間の不動産業者のホームページに掲載されております物件の中では、初めから賃貸物件として建てられたものだけでなく、住み屋だった物件、つまり空き家物件も多く賃貸物件として活用したり売却して再び住み屋にするなど、自発的な活用が進んでいるものと考えております。 さらに、空き家条例の施行により、空き家の適正な管理を空き家の持ち主に再認識してもらい、放置して罰せられるぐらいなら人に貸して管理しようというふうな機運が高まり、自発的に空き家が活用されるようになることを期待し、また本市といたしましても啓発していきたいというふうに考えているところでございます。 長くなりましたが、答弁といたします。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) 空き家バンクについては、市民の皆さんの意識が向上して、空き家を有効に活用したい、こういうふうになってからまた考えていきたいというふうなことでございましたが、今あるものを有効に活用するという点では、今議会でもさまざまな議員さんが聞かれております統廃合した校舎の利用についてでございますけれども、ある方が統廃合した校舎を使いたいと相談に来られたときに、市の担当者の方に相談をしたんですけれども、各校舎、また地域によって活用の方向にばらつきというか、いろんな審議会で話をされていたり、今、使われているところが出られれば、その後を活用できるというふうなことも言われました。 活用の方法についてですけれども、今後、改善をして市民の皆さんが活用しやすいようにしていくべきではないかと思いますけれども、このことについてはどのように考えられるでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) お答え申し上げます。 教育委員会が所管いたします小中学校等の施設につきましては、その跡地につきましては管理の基準、基本的なところを設けておりまして、跡地につきましては、校舎につきましては基本的に普通財産として貸し付ける、運動場、体育館につきましては社会体育施設として学校開放ということで、地元の方に無償で利用していただいているという状況でございます。 これは基本的な考えでございまして、あと実際のところはほとんどのところが避難施設として指定されております。 そういう状況の中で、幾つかは身近なところでは大成小学校が多くの施設、役所関係とかが入っておりますけども、それ以外では田頭の地区公民館などですか、実際の校舎の利用方法といたしましては。 基本的なところは、まず検討委員会で地元の利活用を検討していただくという方向でまいっております。それで、地元のほうではなかなかいい活用策がなければ、今度は教育委員会のほうで検討して、それでもなければ、今度は市長部局、企画財政部のほうと協議を進めさせていただきたいと思っているところでございます。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) 基本的には、検討委員会で検討され、その後の活用がされていくというふうなことで、検討がされなかった場合はまた市長部局のほうに戻されて、総合的な活用をしていくというふうなことでお聞きをしております。 また、統廃合の校舎やいろんな体育館などさまざまあると思いますけれども、市民の皆さん、また使いたいというふうな方々もたくさんおられると思いますので、そういったときに有効に活用できやすいように、よろしくお願いします。 定住促進について、住みやすい環境づくりという点からも、公園という存在というのは欠かせない施設の1つであると思います。市民の皆さんが安心をして、子供から大人まで使いたくなるような魅力のある公園づくりというのが大切ではないかと思いますが、今現在、市で管理をしている公園の数はどれくらいあるのかをお尋ねいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 市で管理している公園数でございます。都市整備部まちづくり課で管理しております公園が254カ所でございまして、そのうち都市公園が34カ所、児童遊園が96カ所、玄海国定公園が4カ所、子供の遊び場等その他公園とされる公園が120カ所、ダム公園等でございます。合計で254カ所でございます。 また、農林水産商工部の農地林務課が管理している公園が、4カ所の農村公園と水車公園の5カ所でございます。 さらに、観光課が管理しております公園が、観光公園4カ所、名護屋城周辺公園及び風の見える丘公園の計6カ所でございまして、合わせまして唐津市が管理している公園全体で265カ所でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) 今、市で管理をしている公園の数が、全て合わせると265カ所ということでございました。公園にはさまざまな遊具等あるとは思うんですけれども、公園の遊具の安全の点検はどういうふうにされているのかをお尋ねをいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えいたします。 公園遊具の安全点検状況ということで、公園遊具の点検につきましては、市職員が目視、また打音検査により、年2回実施をしております。また、地元の管理団体であります公園愛護会、老人クラブ連合会に公園の管理を委託しておりまして、公園の清掃、除草、便所掃除等の中に遊具の日常点検もお願いしており、異常がありましたら、すぐさま連絡をしていただくようにしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) 点検につきましては、職員の方が年に2回、また地元の方々にも日常的に点検をしていただいているというふうなことでございました。 河畔公園のほうにも大きな公園がありますけれども、ここには野外ステージが設置をされております。野外ステージの天井が落ちているというふうなことを市民の方からお聞きをしたことがあります。河畔公園の野外ステージの利用状況については、どのようになっているのかをお尋ねをいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 河畔公園の野外ステージの利用状況でございます。 野外ステージは、昭和60年度に整備をされておりまして、28年が経過をしております。利用状況でございますが、ここ三、四年は占用として利用許可申請が毎年1件でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) 年に1回使われる程度というふうなことでございました。野外ステージ等はコンサートなどに使われるとは思うんですけれども、そのほかにも公園などでバスケットをしたりスケートボードをしたりとかいうことが若い方々はあると思うんですけれども、バスケットボードやスケートボードができる公園は唐津市内にどれだけあるのかをお尋ねをいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 先ほど河畔公園の野外ステージの件で、毎年1件ということ、イベントがないときには小さいお子さんがラジコンカーで遊んでいるということでございます。 バスケットボードのある公園、スケートボードのできる公園ということでございます。バスケットボードは、西新興町児童公園、佐志児童公園、相知の中山公園の3カ所の公園に設置をしております。 また、スケートボードができる広場を有しておりますのは、呼子のひばりケ丘公園がございまして、小学生くらいの子供さんが遊ぶことを対象に考えておりまして、平成19年度に整備しており、誰もが自由に使用することができるようになっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) バスケットができる公園が3カ所、またスケートボードができる広場があるのが、小学生ぐらいの子供ができるような大きさがあるというふうなことでございました。 和多田駅の近くのラコルテ市営住宅の下に公園があると思いますが、あそこにもバスケットボードがあったと思うんですけれども、あそこのバスケットボードが今撤去されていると思うんですけれども、この経緯についてお伺いをいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) この件については詳細には把握をしておりませんが、今、撤去している状態にあることでは認識しております。恐らく老朽化、危険な状態にあったということで、現在、撤去しているものというふうに思っておりますけれども、詳細につきましてはまた調べて報告させていただきます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) また、わかり次第、教えていただきたいと思います。 また、スケートボードにつきましては、子供たちが利用できるぐらいの広さということでございましたけれども、若者の方たちも大人になってスケートボードをされる方々いらっしゃると思いますけれども、子供たちが利用できるぐらいの広さではなく、もっと大きなスケートボード場が欲しいという、このような声もあるとは思いますので、今後の公園の整備や、また老朽化をした施設の更新について、どのようなお考えを持っておられるのかをお尋ねをいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 今後の公園整備や老朽化した施設の更新についての考え方ということでお答えをいたします。 整備につきましては、多くの市民やスポーツを楽しむ人たちがおられまして、小さい子供さんから高齢者の方まで、多様なニーズがございます。今後は、そういう多様な利用者のすみ分けにも配慮しながら、小さい子供さんから高齢者の方までが安心して利用できるように、多くの方の意見を取り入れまして、魅力ある公園整備を図ってまいります。 公園整備といいましても、新たに公園整備ではなく、既存の公園整備ということでご理解をいただきたいと思います。 また、老朽化した施設の更新につきましては、既存遊具など、安全点検等の実施によりまして、緊急を要するものは速やかに修繕を行っておりますが、大規模な遊具や施設の更新につきましては、現在、10年間の都市公園長寿命化計画を策定中でございまして、有利な財源を確保しながら、利用者のニーズに応じた今後10年間の更新を含む整備計画を立てまして、年度ごとの平準化を図りながら、子供さんから高齢者の方まで広く利用していただけるように、計画を立ててまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。
    ◆19番(井上祐輔君) ありがとうございます。今後、多様なニーズを捉えながら、また整備計画をしていくというふうなことでございました。 先ほどスケートボードの話を出したときに、マナーの問題等あるのではないかという声も聞こえてまいりましたけれども、そういった問題を含めていろいろな問題解決をしながら、市民の皆さんが使いたいと思うような公園をつくっていってほしいと思います。 それでは、2項目めの商店リフォーム制度について質問をしてまいります。 先ほどの答弁では、新規出店者に対する店舗改装費の補助等は行われているというふうなことでございました。しかしながら、既存店に対する店舗改装費の助成制度がない、また他市では商店リフォーム制度、リニューアル助成金というふうな名前で実施をされていると思うんですけれども、新規出店者だけではなく、既存の店舗についても改装費などの補助を行い、店舗の魅力を高めていきながら、商店の活性化につなげてもらいたいというふうに思いますが、市の商店リフォーム制度についてはどのようにお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えをいたします。 議員ご提案の補助事業につきましては、商店の方々にとってはニーズも多く、大変大きな支援になるかというふうには思っております。商店リフォームにつきましては、その費用につきましても多額な事業費がかかってくるだろうと思いますし、またそれに合わせまして補助金の額も多額の助成金になってくるんじゃないかなというふうに思います。 今の市の財政状況、昨日、計画も出されましたけれども、まずは現制度を十分利用をしていただいて、今は融資制度でございますけども、こういったものを十分利用していただいて、商店の方々等のご意見も伺っていきたいというふうに思っております。 ただ、市の負担にならないような財源等がないかにつきましては、見きわめていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 井上祐輔議員。 ◆19番(井上祐輔君) このような制度につきましては、商店の皆さんからもニーズが多いというふうなご答弁でございました。また、市の負担とならない財源などを見きわめながら、検討をしていきたいというふうなご答弁でした。 ほかの自治体、高崎市の例なんですけれども、商店リニューアル助成事業といたしまして、2013年5月1日に申請を開始をいたしまして、今現在で738件の申請があっているというふうにお聞きをいたしております。これを見ても、そういったニーズの多さというものは明らかではないかなというふうに思いますし、住宅リフォーム助成制度のように、財源の問題等もありますけれども、市における波及効果などさまざまないい影響というのが考えられますので、また今後、検討していただきたいということを申しまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。          (22番 田中秀和君登壇) ◆22番(田中秀和君) 22番、田中秀和でございます。今回は3項目について通告をしておりましたので、通告に従い順次一般質問を行います。 まず、1項目めの唐津市の道路戦略について質問します。 唐津市の道路網において多くの課題がありますが、特に西九州自動車道路の唐津サービスエリアの建設、唐津インターチェンジの活用、佐賀唐津道路の早期完成、国道202号バイパスの唐津大橋の4車線化は、市民の利便性向上の観点から見て、早急に解決すべき課題だと思っております。 そこで、まず高規格道路の唐津自動車道路の整備は、唐津から伊万里へと着々と進んでおりますが、課題であります唐津サービスエリアの方向性がどうなっているのかを確認いたします。 次に、2項目めの唐津市の観光戦略について質問を行います。 ここにお集まりの皆さんは、唐津市の観光地で一番いいところはと聞かれて、答えに困ったことはないでしょうか。余りにも観光素材に恵まれて、逆にあれもいい、これもいいという恵まれた環境に甘んじ、本当に唐津はこれですよというPRができない状態に至っているのではないでしょうか。 唐津市職員がかかわっている観光行政を見ても、9つの地域の数多くの景勝地、多くの観光文化施設、そして地域のイベント等、唐津の食材など、多くのすばらしい観光素材に振り回されているのではないかと感じるのは私だけでしょうか。 そこで、全市を挙げて統一した観光戦略が必要という観点から、質問を行います。 お伺いいたしますが、現在、数ある豊富な観光資源の発信をどのようなスタンスで観光PRを行っているのか、確認をいたします。 最後に、3項目めの施設改修計画について質問を行います。 論点集にもありますが、市町村合併後に多くの施設を抱える自治体となり、将来を見据えると、改修・維持管理の費用負担が重くのしかかり、将来に多くの課題を残すと危惧されます。 先ほどから答弁があっておりますので、全体的な答弁は求めませんので、今後、改修計画を進めていくということで、全市を挙げて今精査をしているということでありましたので、よろしくお願いいたします。 ただ、観光文化スポーツ部所管の施設、これについて数多くの施設を抱えられておりますけども、各部の代表として、どういった考えで今回精査をしながら、改修計画を進めようとされているのか確認して、1回目の総括の質疑といたします。ご答弁よろしくお願いします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 田中議員さんのご質問にお答えをいたします。 西九州自動車道のサービスエリアの取り組みでございます。 これまで、サービスエリアの設置に向けまして、国に対しまして機会あるごとにお願いをしてきております。最近では、西九州自動車道沿線の半田地区、原地区、柏崎地区の区長さん並びに県議会議員さん、田中議員さんと一緒に国へ要望に参りまして、その折にも市の意見をしっかりお伝えしたところでございます。 国のほうからは、予算が厳しい中、当面は自動車道の本線の整備を最優先していると伺っているところでございます。しかしながら、唐津市といたしましては、サービスエリアの必要性は十分認識をしておりますので、今後も引き続き国に対して粘り強く要望を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 田中議員のご質問にお答えいたします。 観光の発信の現状でございます。 田中議員のほうから、今、ご紹介もありましたように、唐津はいろいろな宝、各地に抱えておりまして、そんな内容で今提案されたことも非常に大事な時期にかかっていると、まず最初に認識いたしております。 現状では、唐津の観光のイメージアップと、どうやって、またそれを集客につなげるプロモーションをどうするかということを基本に展開を考えて、実施しているところでございます。旅の情報を福岡都市圏を中心に首都圏、関西圏、いろいろその都度メディア、あるいは九州観光機構、また県の首都圏本部等とも連携しながら、提案を行っているところです。 特に、またやるに当たりましては、観光協会、またそれぞれ観光に携わっておられる関係団体とできる限りの連携をした上で発信を行っておりますが、今後、今以上に反省すべき点もあぶり出して1つに絞る、あるいは幾つかの組み合わせを考えるといった方向に持っていきたいと考えております。 それから、施設の考え方、他の所管とも同様ですけども、多くの老朽化した施設もたくさん抱えております。30年以上経過したというものもたくさんあるところですが、今後、改修等維持補修も含めて考えるに当たっては、まず優先順位として、当然安全・安心、また市民の方、観光客も含めて利用される方の優先度、これの見きわめが一番大事なところだと考えておりますけども、場所場所によりましては今までのある形を全てそのまま維持するというのも困難な状況にあるかと思います。場合によって、2カ所が悪くなれば、それをまとめて1カ所で安心できる形にするとかいったような取捨選択をしながらの方針でいきたいと考えております。 ただ、いずれにしても、一番求められているもの、また安全・安心にかかわるもの、それを中心に取捨選択をしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) では、1項目めの唐津市の道路戦略について質問を行ってまいります。 やはり今回も同じような、今後も必要性を感じているけども、力強く国に要望していくという答弁でありました。過去、私は西九州自動車道のサービスエリア関連で6回、今回7回目です。そして、古藤議員が2回、ほかの方も触れられてはいたと思うんですけども、その議事録を読み返しても全く同じ答弁なんですよね。 計画をして進められる道路が、鏡山の裏にサービスエリアをつくるといって計画された道路がつくられていないと、北波多インターまで開通してですね。そして、今後の方向性を尋ねると、伊万里、平戸まで沿線を延ばして、その後につくるじゃないんですよ、その後に検討するなんですよ。こういった要望の答えをいただいております。古藤議員のこの前の最後の議事録も、全く同じような内容でございました。 そこで、私が1年前に行ったときに、市長のほうからかち取っていきたいというために、ありとあらゆるいろんな手を講じて、しっかりと要望していくという市長の答弁をいただきましたので、この答弁をもとに部長にお願いをいたしまして、今回、地元の区長さん方と一緒に国道交通省のほうに出向いて、所長に今までの建設の計画時の話、そして地権者が自分たちの大切な土地を提供した思い、そして計画時にそういうサービスエリア、インターの活用、そういったものを期待してまちづくりに臨むということ、そういったものを伝えて要望したんですけども、この要望について、都市整備部長はどのように感じられたのか、その点について、同行した要望についてどのように感じられたのか、感想をお伺いしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 私も同行いたしまして、地元の思いというものを強く感じておりました。サービスエリア等々の建設促進と、またつくっただけで維持管理をなかなかしていただけないということもございまして、まずもって維持管理の草刈り等の予算をつけてほしいということで、切にこれは地元から私ども本市に対する要望と一緒でございまして、痛感しておるわけでございます。 したがいまして、サービスエリアにつきましては、サービスエリアの視点からではなく、別の観点から、維持管理の視点とか、パーキングエリアの視点とかに立った議論を、今後、実務者レベルで提案を市のほうから佐賀国道事務所のほうに提案をする方法もあるのかなということを最近考えたところでございます。 非常に地元の方が熱意があったということは、しみじみ痛感しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) まさしく私も同行したわけですけども、市長はこの点、十分地権者の皆さんのお気持ちを酌まれて、地元に来られてもこのことをいつもお話をしていただいております。 それで、そのときの所長さんの答えというか、そのときの所長さんの感想が、西九州自動車道建設時の経緯、地権者の苦渋の決断を伺い、またサービスエリアに対する地元の方々の期待を目の当たりに感じたという感想をはっきり述べていただきました。 このように、先ほど部長もそういったことがありましたので、戦略的要望を考えていかなければならないというご答弁をしていただいたんですけども、やはり欲しい欲しいだけじゃだめなんですよね。具体的なサービスエリアを活用する必要性を示すと、そして観光戦略にもつなげていくと、農産物直売所の計画、観光道の駅、またサービスエリアからのスマートインターの機能を交えた、おさかな村へとか鏡山への観光ルートの創設などを、サービスエリアを開くための付加価値を唐津市としてどういうふうに考えているんだと、そして地権者の思いはどこにあるんだ、地元の思いはどこにあるんだということをしっかり定めて要望していかなければ、今までの答弁ではここまで突っ込んだ話はしませんでした、期待していましたので。 しかし、今のご時世の中では、そういった戦略を立てて要望活動を行うべきと思いますけども、この点について再度ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 これまで、道路部局といたしましては、国に対して要望することで課題の実現を図ってきましたけれども、これは実現を図ってきたといいますのは、本線の進捗ということでございます。 今後は、議員申されましたような観光の面からの視点に立った取り組みができないかという方法もあろうかと思います。今後、観光部局とも議論を深めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 同じような問題が、唐津インターチェンジの活用にもあるんですよ。唐津インターチェンジ、ここにも広大な残地というんですか、空き地がありますけども、今現在、駐車場で活用されていますけども、この活用の経緯と今の現状をお示しください。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 唐津インターの用地の現状と経緯でございます。 唐津インターの道路予定区域でございますけれども、将来的には佐賀唐津道路が接続される計画地でございまして、この道路予定区域につきましては、地元区長を入れた検討懇話会の中で利活用について協議を行ってまいりました。 最終的には懇話会の賛同を得まして、社会実験として道路予定区域を高速バス利用者、また観光客向けの駐車場として、平成26年3月まで、来年3月まで活用することといたしたところでございます。 当面は引き続き、利用者の反響も大きいため、高速バス利用者、また観光客向けの駐車場として利活用できないかと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 現在、活用は社会実験としての高速バス、観光客向けの駐車場として利用されているというのが現状であります。来年3月までということですけども、利用者が大変多い駐車場のため、このままに使いたいという声ももちろんあるのは知っています。しかし、この西九州自動車道の唐津の玄関口となる唐津のインターチェンジ、これが福岡へ流出していくための駐車場として活用していいのかなと私は思うんですよ。 まさに、唐津市に入り込みをふやすために活用すべき土地であるのが、唐津市から福岡に出ていく人のために使っていただく駐車場として、果たしてこの施策というのは、これからの経済動向を見ても、果たして今のままで活用すべき土地なのかなと思うわけですね。 逆に、唐津サービスエリアと、そして唐津のICの残地は、西九州自動車道を利用されてきた方が唐津に入るための唐津の玄関口となるような施設をつくり、そこで観光客、また物流の皆さんが一呼吸置いて、じゃ唐津にどうやって入っていくかなとか、そういったものを考えさせるような仕組みを使うための場所にすべきと思いますけども、またそういう戦略を立てて、この2つの場所の要望、戦略を、サービスエリアは国に、そしてICは唐津市が道の駅構想等、道の駅にしろということじゃないんですよ、等の国の有利な財源を模索して、そういった施設をつくることによって、唐津の景気回復、景気対策につなげていく場所だと思いますけども、この点について今の担当部局のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 まさしく唐津インターは、唐津に入り込みをふやすための用地活用ということで考えなくてはいけないということは私も認識をしております。議員申されましたように、インターはメーンの玄関口でございますので、議員おっしゃられました活性化の起爆剤としての1つの選択肢として、道の駅構想を持ってくることも考えられます。 また、唐津サービスエリアにつきましても、近隣のサービスエリア計画の地区の方の潤いということも考えますと、地区の道路を利用しまして、ウェルカムゲートといいましょうか、サービスエリアに入るための地区の道路を通って、ゲートを設けてサービスエリアに入って、そこで何かをするというふうな仕掛けも1つは選択肢もあるのかなというふうにも、私個人としては考えを持っておりますけれども、いずれにしましてもサービスエリアの設置と唐津インターの有効利用と整理をしまして、先ほども申しましたけれども、観光部局とも議論を深めて、前に前にと進んでいきたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 何もしなければ、データ集の人口動態調査のように、過疎化が進むわけですよね。唐津市として、経済浮揚を狙う仕掛け、仕組み、そしてせっかくあるチャンスの場所、そういったものを最大限に利用して仕掛けていくべきだと思いますので、よろしくお願いいたします。 この1、2番はまだ次にもつながっていきますので、全体的にまた最後にまとめますけども、そういった中でもう一点、佐賀唐津道路、このルートの決定に向けた取り組み、これはどのようになされているのか、確認をしたいと思います。ルートの進捗と県の方向性について確認をいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 佐賀唐津道路の進捗と県の方向性についてのお尋ねでございます。 佐賀唐津道路は、西九州自動車道や有明海沿岸道路と連結をして、有明佐賀空港や唐津港などの広域交通拠点との連絡強化を図る延長約40キロの地域高規格道路として位置づけをされております。 このうち、唐津多久間における直轄事業といたしまして、東多久バイパスや厳木バイパスの岩屋インターから牧瀬インター間を供用させるなど、順次整備を進められております。 残りの区間のうち、岩屋インターから相知長部田インター間、延長2.1キロメートルにつきましては、今年度中の供用開始に向け、鋭意努力されているところでございます。 また、佐賀県からは、できるだけ早期に佐賀唐津道路を初めとする広域幹線道路を完成し、それらのネットワークが形成されることが重要と考えており、唐津相知間については事業化に向けた調査が促進されるよう、国道203号佐賀唐津道路幹線道路整備促進期成会と協力しながら、国に対して強く働きかけたいということを伺っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 佐賀唐津道路、唐津インターから長部田間のルート決定、これに向いてもまさしく今までの答弁そのものでございます。一向に進んでいませんし、国、県はこちらを向いていただけるような多分要望活動は行っておられず、期成会の中ではそういうお願いをされている現状なのかなと思います。 ここも、やはり戦略を立てていかなきゃいけないんですよね。そういった中では、今回、佐賀国道事務所に行かせていただいたときに、そういう現状、ここでは申せないようなお話も所長とさせていただいたんですけども、その中で、きょう初めて先ほどの答弁の中で、唐津ICが佐賀唐津道路の接続の計画地になっているという答弁を部長はここで引用されましたけども、所長のほうからはっきりそこが佐賀唐津道路の接続の地点に唐津ICがなっていますということを言われたんですよね。 それを受けて、ぜひともそこから、接続の用地を購入していますので、そこから入り口の整備をさせていただきたいという話をさせていただいたんですね。そうすると、そういったことも1つのアイデアですよねと、私どもも早急に進めていきたいから、ぜひそういったこともあわせてやっていきたいというような多分答えだったと私は覚えていますけども、それに対して部長のほうからどういった所長のお言葉だったのか、確認したいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 唐津インターに佐賀唐津道路の接点がインターのところに来るというのは、はっきり所長が申されましたので、ちょっと安心しておりますが、ただ、そこは計画としては接続部であるというのははっきりしましたけれども、現地のほうに何かそういう印というものが要るのではないかということで、例えばインターの用地の部分に、ここが接点になるといったふうな看板を設置するといったアイデアも考えられるのかなというふうに思っております。 そういうことで、地域の皆さんの機運が高まって、道路に対する期待も出て、整備推進の活動も盛り上がるのではないかというふうに期待しておりまして、佐賀国道事務所からも地元のほうからいろんなアイデアが出していただければ検討しますという強いお言葉をいただきましたので、そういう方向で検討といいましょうか、佐賀国道事務所と協議を進めたいというふうに思っています。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) もう少し頑張らなければ、後ろのほうが気合いが入っていないみたいですので、そうなんですよね、所長のほうがそういうふうに唐津道路の接続点、起点と言っていいんですかね、そこが唐津インターですからということで、またぜひ看板等の設置をして、そういう機運をお互いで出していければいいなということを提案したら、そういう話をやりましょうというような感じで引き受けてというか、そういう話に乗っていただけるようなことでしたので、交渉事というのは一歩一歩進みながら、その機運を高めて、最終的にはその事業にのせていただくように機運を高めていくというのが私は交渉事だと思っています。 そういった意味では、今までやってこられたのが無駄じゃなく、今回、引っ張る側から、市長は道路を引っ張ってつくる側から一役おりられて、そして今度からは唐津の使える道路のために頑張っていくんだということも申されておりましたので、その点についてはしっかり取り組んでいただきたいなと思います。 この2つの道路、今、課題を何点か言いましたけども、これらの課題、そしてあわせて唐津大橋4車線化も実現に向けた課題がいっぱいありますけども、早期実現に向けた取り組みをぜひとも戦略を立てる専門部署での検討ができるよう、そういう組織編成に至ってほしいと思うんですけども、この考えについてどのように思われますか。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 これらの課題を解決するためにということで、専門部署の検討等でございますけれども、今後、私どもだけでは解決策はなかなか、多くの庁内の職員さんの意見を聞いて、よりよい案を出していただきながら進めなければならないと思っておりますけれども、現在、国県道の整備促進係が係長1名の専任でございます。1名、中途退職をしておりましたので、今後、職員課等のほうとも協議をさせていただきたいと思っておりますけれども、係長と職員の補充、また道路河川課の兼務等をやって、道路戦略室、仮称でございますが、道路戦略室の創設といった組織の再編についても検討が必要であるというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 部長のほうからは、厳しい中での今の答弁かなと思うんですけども、一組織だけではこの問題は解決できません。さまざまな部局と横断して検討してもらうという中では、そういう道路戦略室の創設というのも1つの組織編成の中での取り組みかなと思います。 これは市長にお伺いしなければならないところだと思いますので、これまで坂井市長は戦略的交渉を幾度となく行われて、さまざまな事業を実現されたと思っております。まさに、私もこの15年間、坂井市長の手腕というのを見てきたわけですけども、また道路行政においても、今も水面下で大変ご苦労をなされて、事業実現に向けてやっておられるのは私も承知をしております。 また、私どもも、保利先生を初め、地元の国会議員の先生に調査をいただきながら、実現に向けて現在取り組んではおりますけども、やはり地元の必要性と熱意、そして企画が問われると思います。これらの課題を総合的にまとめ、利活用から効果につながる戦略を立てて、そして専門的に交渉戦略を行う部署のご検討をお願いしたいと思いますけども、市長はどのようにお考えなのか、お伺いします。 またあわせて、唐津サービスエリア、唐津インターチェンジ、唐津の玄関口とした機能を持たせるべきで、これは何度も言ってきたんですけども、結局議論だけで、実現性とか計画性というのが見えないんですよね、唐津としての。 そして、さきの議論ではトイレだけでもという質問もあっておりましたけれども、そんな小さな構想でなくて、唐津市が観光唐津をうたうには、この道路をいかに使って観光戦略を打つか、そして市民の安全・安心の道路につなげるか、物流につなげるかと、そういう大きな観光唐津の拠点として、そういう総合観光案内所、物産的もの、そういったものをつくり出す、そういう努力をしていただきたいと思いますけども、この点について市長にお伺いをいたします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 田中秀和議員さんのご質問にお答えをいたします。 現在、先ほどご指摘を言っていただきましたとおり、西九州自動車道の期成会の会長は北波多までで終了ということで、伊万里市さんのほうにバトンタッチいたしておりまして、今度は伊万里のほうにどんどん引っ張ってもらうということをいたして、伊万里市長さんに頑張ってもらっておりますが、特に佐賀唐津道路に関しましては、今も私が会長でおりますので、先般も県、佐賀国道事務所のほうに要望に行ったところでございます。 ただ、今、ご指摘のとおり、サービスエリアに関しましても、ただよろしくお願いしますと言うだけでは、今の国土交通省は動かないと思います。昔は、力強い国会議員の先生の一言、さまざまな交渉の中でということはあったんですけど、今はなかなかそれが難しい。つまり、ご指摘のとおりの地元として、ある意味、予算も含めて出す覚悟があるのかというのが問われるのが今の道路の事情、サービスエリアに関してもそういうお話はちょっと別の場所で出ております。 ですから、公益、いろんな物流ですとか、あるいは人の交流ですとか、もちろんトイレ休憩の場所としてもそうですけれども、展望、そういったもので大体どのくらいのお客様が見込まれて、唐津市さんとしてどのぐらいの覚悟があるんですかというようなことを逆に向こうから言われる前にこっちが示さないと、今の国土交通省は動きません。 ですから、そういった部分では、その部分をしっかり整えさせていただくという意味での道路を通した戦略の部門、戦略のセクションというのはある意味今の時代は必要なのかなと私は思っております。 あるいは、佐賀唐津道路の場合、いろんな議論をしてきましたけれども、長部田までは来年の早々開通をいたしますが、それから先というのも当然計画に乗っていたんですけれども、この間、佐賀市さんと一緒だったんですが、佐賀市の副市長さんといろいろお話ししていると、佐賀市の問題でも、いろんな土地の買収の問題とか、いろんなところでちょっと詰まってしまいまして、その計画でいけば、道路ですから両サイドに広がっていかなきゃいけないので、今はちょっと佐賀市さん側が地元交渉に入っておられるという部分があるので、長部田から先に関してはちょっと待っていてくださいというような話になっております。 ですから、いずれにいたしましても、当然国会議員の先生、それから佐賀国道事務所、九州地方整備局、それから本省の道路課のほうとは今後とも交渉してまいりますけれども、そのようなことで、いろんな本当におっしゃっていただいておりますさまざまな全体的な戦略を考えて、対策を打っていかなければならないという今日だと思いますので、精いっぱい私も頑張っていきたいと思いますし、ぜひ、今でき得る限り職員を連れて要望には行っておりまして、東京の本省にしてもそうですけども、こういった感じで交渉していくと、こういった答えが引き出せるというようなことを踏まえて、今後ともより密にちゃんと伝えていって、どうしたらどういう交渉をしていけるのかというのも職員のほうには伝えて、同じ共有をしていくというのが大事だというふうに思います。 いずれにしても、とにかく我々として戦略を立てていかないと、サービスエリア、それから佐賀唐津道路の長部田から後の唐津サイドの部分、これがなかなかできないのが現状ですので、これをしっかり戦略を立てて、ある程度の腹を決めて、国土交通省、あるいは県としっかりと交渉していくということが私は大事なことだと思いますので、そういった意味での戦略を持って、全力で頑張ってまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 本当にそういった面では、今、市長からご答弁をいただきましたので、腹をくくってという答弁もありましたので、ぜひともそういった意味では戦略室を立ち上げていただきまして、解決に向けて全市を挙げて取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 もう一点、道路の件で、やはり道路と言えば生活道路なんですよね。それで、3.11以来、市民の安全・安心道路の計画、市民の安心・安全を守るための道路の新設計画が求められて、防災道路のニーズが高まってきているのはご承知と思います。 また、国の手当のほうもそういった面では厚くなっているようですけども、その中で、今回、市営住宅の高畑住宅が新設工事に入っておりますけども、周辺の防災道路の計画について、どのように今現在進んでいるのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えをいたします。 まず、道路整備計画の経過がどうなのか、また高畑地区の進捗状況、2点の質問でございました。 道路行政の方向性としましては、日本経済再生に向けた緊急経済対策の一環として、復興・防災対策の中に防災・安全に焦点を置いた社会資本整備の交付金がございます。この交付金を利用しながら、防災・安全を課題とした共益な道路網を形成している地域について、主たる道路となる幹線道路を整備して、地域の総合的防災、安全力を高める取り組みを地域と協力しながら一体となって整備計画を立て、事業を推進したいと考えております。 その中で、住宅密集地に共益道路が存在する地域につきましては、安全・安心なまちづくりのため、現在、鏡地区及び湊地区において、道路改良事業を進めているところでございます。 高畑地区の道路改良につきましては、現在、県道浜玉相知線の新しいバイパスから高畑市営住宅までの拡幅について測量設計を実施中でありまして、また県道浜玉相知線、旧道の古代の森会館から高畑を横断した高畑市営住宅までの路線につきましても、先日、11月21日でございますが、地域住民の方へ説明会を開催したところでございまして、今後、地元の方の同意が得られましたならば、事業の進捗を図っていく計画といたしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 道路は市民の生命線でございますので、そういった意味では、ぜひ今言われたような形の中で、今後の唐津市全域での道路行政に努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、2項目めの観光戦略について再質問を行ってまいります。 部長から、現在の観光PRのあり方ということでご答弁をいただきました。観光集客に効果の高い施策にシフトをされて、そして選択と集中で集客促進プロジェクトを基本として展開をなされているようでございますけども、るる今まで観光の質問を聞いておりますと、どちらかといえば、唐津市全域の数多くの観光資源を、それを旅行者のニーズに合わせて幅広くPRをして、その方々が情報をキャッチされて、それに乗って唐津の観光に来ていただくと、また旅行者にもプロジェクトそれぞれを見ていただいて、それぞれの中から旅行のツアーの企画をしていただくと、そういうことにつながるようなPRの提案を行いながらやっていくというのが、先ほどの答弁だったのかなと思っております。 逆に言えば、一言で言うと、唐津の多くの素材を万遍なく、あちらもこちらも発信して、向こうが自分の好きなものに飛びついてくださいというような戦略かなと思うんですけども、私はそういう戦略でこれから先いいのかなということをきょうは議論としたいと思いますので、ぜひとも聞いていただく皆さんも、今までのやり方、そしてこれからどういう観光PRをしていったらいいのかなということを一緒に考えていただければ、ありがたいなと思います。 やはり、今言われたやり方というのは必要なんですよね。要するに、唐津に来たお客さんがどこに行こうかなとされるときは、今のやり方は効果があると思うんですけども、果たして全国にそれを発信したところで、あそこと同じ、ここと同じ、あそこもやっている、ここもやっているということなんですよね。 こういう言い方が失礼といえばそういうふうに思っていただいてもいいんですけども、本気で観光を考えるとなれば、1番目は唐津にしかない、唐津でしかできない、そういう丸々の唐津というインパクトあるまずPRをして、そして旅行会社に行ったら唐津というのは丸々の唐津だということで、まずインパクトがあって、そしてそれに飛びついて、またそれに企画をして、唐津に来ていただくと、そして1回目はそれで終わりなんですよ。 しかし、唐津に行っても、それからが皆さんと一緒なんですけれども、唐津に行ったらよかったね、やっぱ唐津はすばらしかばいと、みんな思われるところだと思うんですよね。そういった中で、次のリピーターが今やっている企画に飛びついて、肥前町の何々に行こう、呼子の何々に行こうと、唐津の何々に行こうということがPRの仕方と思うんです。 逆に言えば、これが唐津市の観光課がやる仕事だと思うんですよ。でも、今、観光課の皆さんがやっているのは、素材を何とか保って、そこを全部PRしていこうという、逆に言えば、数多くの仕事に翻弄されている現状じゃないのかなと思うんですよ。 ですから、先ほど来ずっと提案をなされている唐の津風景街道にしても、オルレにしても、これからすばらしい観光につながるものですので、まずはそれを生かすためには、一歩先の全国に唐津は何々だというインパクトあるPRをぜひとも展開して、戦略を立てて行っていただきたいと思いますけども、この点についての執行部のお考えをお伺いしたいと思いますし、また全国展開を目指すということになれば、やはりマスコミをいかにどう使うかなんですよね、活用するかなんですよ。 そういった意味では、ランキングづけ、うまか博をやられているのも唐津だけのうまか博にしないで全国のうまか博、いろんなそういったことをやっているところとタッグを組んで3年おきで回るとか、そういうことによって唐津で開催というのがほかの県でもわかるとか、そういうふうな仕掛けをすると、マスコミというのはそこに飛びついてくるんですね。 そういったこともあわせてご答弁をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(熊本大成君) 15時15分に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 3時01分  休憩                     午後 3時15分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(熊本大成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 田中議員の質問に対する執行部の答弁を求めます。今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 田中議員の再質問にお答えいたします。 唐津がいろいろたくさんの宝、それぞれの場所に一つ一つ魅力あるたくさん宝を抱えているということであるからこそ、なおさら1つにまとめるような唐津の観光のキャッチフレーズといいますか、1つの旗を掲げるべきではないかという形には痛感しているところです。 1つのことで、それがあらゆるメディアを通じて唐津というものを認識していただいて、その後にいろいろカードとして、たくさんのカードを豊富にそろえておるよという形を持つ前に、唐津はどんなところかというような1つの旗を掲げるべき、その旗を選択すべきじゃないかというふうには認識しております。 今後、マスメディアということを十分意識した上での作業にも入らなきゃならないなというふうに実感しております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 今、部長から答弁をいただきましたけども、まずは数ある宝を絞って、1つの旗印を立てるべきと、丸々の唐津ということで知名度を上げていくべきということについてはご理解をいただいているように思います。 それとあわせて、そのためにはマスメディアを活用していくということについてなんですけども、私どもは今現在、唐津に力をかしていただく企業との研修会を定期的に行っていますけども、ハウステンボスの営業の総括本部長との勉強会を行いました。その中で言われたのが、まずは、申しわけございませんけど、唐津ということは、福岡までは知っておられるかもしれませんけども、関西、関東に行って、来られた方は知ってありますけども、現実に唐津という地名が売れているかというのは果たしてどうでしょうかねということ。そして、唐津のそういうツアー企画を組もうという、市長とか、または企業がセールスに行かれているところはもちろんわかられていますけども、よそのところには目についていないと。 では、どうやって目につかせるかということになれば、関東の人に目を向けて、要するに東京、関東の人が動くような仕掛けをして、そして関東の人が動き出すと、マスコミキー局が動き出すと。そして、全国放映の番組、そして旅番組、グルメ番組に企画を注いで、放映につながっていくと。 そして、そうなれば、唐津の何が関東に受けるのか、唐津の何を発信させるのかがキーで、それが成功すると、日本の丸々の町唐津、九州の丸々の町唐津、そういう知名度が番組のそういう放送等によって広がっていくという、そういう仕掛けというのを今後考えられれば、先ほど言っていただいたように、その後のものというのは本物がそろっていますので、1回来ていただくと、次に来るというリピーターにつながる、これは間違いないということを言っていただいていますけども、私も数ある方と話をすると、唐津に来られていますので、唐津はすばらしい、唐津が何でこんなに全国に知られていないのかなという話をされておりますので、ぜひともそういった意味では観光素材を絞り込んで、知名度獲得に向けた戦略を立てた取り組みを行っていくと、それが今までこの議場で議論をされてきた地域の宝を生かすことにつながっていくんじゃないかなと思いますので、その点について再度、売り込みが福岡中心になり過ぎないように、関東圏、東京圏を意識するような知名度獲得につながるような施策を打っていただきたいと思いますけども、この点について再度確認をしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 福岡都市圏に偏り過ぎていないかというようなことで、全国展開を図る上でも首都圏というのは最大のマーケットですので、必要なことだと考えております。 ただ、福岡都市圏でもまだまだ不十分だと考えております。福岡都市圏でも唐津のことを知ってもらわなきゃいけない。しかし、それにプラスアルファして、マスメディアを通さずにはかなり難しいことですので、マスメディアの一番有効な、マスメディアにまず知ってもらう、唐津はこういうことがあるね、こんな形だねということを知ってもらうという努力を通じて東京方面にも、東京ですれば、それがひとえにまた日本全国にも伝わってもらえるということで、そういう意識に立ったプロモーション等を考えていきたいと思っております。 2020年には東京オリンピックも開催されて、海外からがふえてくるかと思います。そうすると、まず東京に海外から来てもらう、来てもらった後に全国どこに行こうかという中で、唐津の1つの十分な選択肢になるような形でのプロモーションが必要かと考えております。 まず、その後でリピーターという形の方向の流れだと思いますので、唐津の協会を初め、唐津の関係団体、観光業者の方々と意識を、思いを一緒にして、そういう形でつなげていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 全国展開を行うためには、顧客満足度調査とか市場調査、さまざまなこともやらなければいけないということもあるんですけども、動き出さないと本質がつかめないと思うんです。調査、調査で、果たしてそれがうまくいくんじゃなく、動き出してその答えというのが出てくると思いますので、そういった意味では、今回、マスコミを使うということで、これはたまたまだったんですけども、先ほど来、ご紹介いただいております宇木うき村おこし、宝満神社なんですけども、今回、「和風総本家」、これ全国放映なんですけども、これが1月3日に放映が企画していただきまして、取材も来ていただきました。これは全国ネットですので、これを見て、また唐津という名が、あれは観光番組じゃありませんので、日本の伝統文化を全国に知らせるという番組ですけども、それでも全国に鳴り響くと。 ただ、地方局受けを狙うと、地方局だけの番組しかつくりませんので、そういった意味では限られた範囲の番組になっていくと、こういったこともぜひとも仕掛けをしっかりして、全国放映、関東のキー局が動けば北海道までテレビは映りますので、そういったものをあわせて、ぜひとも全国展開を図っていただきたい。 それと、先ほど福岡はまだPRが不足していると、これはもちろんそうなんですよ。でも、ハウステンボスが危機的状況を打開した背景、これは、あの危機的状況というのは、今言われたように、ハウステンボスに近いところに営業をかけていたんですよね。じゃなく、あそこがやったのは、関東圏の若者を取り入れようとして、そういう発想に立って、イルミネーション事業に仕掛けたと。 このイルミネーション事業も、先ほど来言っていますように、ランキング制を利用して、ヤフーのイルミネーションランキングで1位をとることが、それを1位になったということを使って、それをマスコミが大々的に放送して、関東から人が動いたと。そして、関東から動くことがまた全国報道されて、人がつられて大阪が動く、福岡が動く、ひいては唐津が動く。唐津の人も行っていますよね、結構イルミネーション。 そういったふうに、戦略というのは近くに打ったからいいんじゃなくて、そういう動向をどういうふうに仕掛けて、どういうふうにマスコミを展開させて、知名度を上げていくかということになれば、ぜひともそういう取り組みをやるというのも1つの方法だと考えております。 今も、観光課の方は唐津の素材を育成するために大変な努力をされていますけども、本当にその努力をさせるのか、それともまずは1本やることによって、それが地域に根差した観光展開に図られるか、これは精査をしてあげたほうが、大変なご努力で今職員さんはやられていると思いますので、ぜひともその点も検討いただければありがたいなと思います。 ということで、ハウステンボス、イルミネーション事業からゴーストタウン、そしてアドベンチャーワールド、本当に奇抜、そして突拍子もないアイデアなんですよね。最初は大反対から始まったんですけども、今はああいう企業展開、経営展開がなされていると。この点について、ボートレース事業部長、アミューズメント構想等でさまざま研究なされているようですので、ここでの中で、ハウステンボスのイルミネーション、3D事業、成功例について、大胆奇抜な戦略についてどのような感想を持ってお話を聞かれたのか、お聞かせいただければありがたいなと思います。 ○議長(熊本大成君) 日下ボートレース事業部長。          (ボートレース事業部長 日下義信君登壇) ◎ボートレース事業部長(日下義信君) 観光戦略の項目の中で、私がここでというのもちょっと違和感があるんですけれども、ハウステンボスと、大きく言えばボートレースもレジャー施設ということで、広報戦略等についての考え方について、私なりの考えを述べさせていただきます。 まず、田中議員おっしゃるように、ハウステンボスのイルミネーション事業というものの仕掛けは、かなり規模の大きいものです。今、ご紹介がありましたように、多分ヤフーのランキングは3年連続1位というふうな形で、まず東京キー局のほうに情報発信をかなり強目にやると。そういう中で、その後に旅行代理店あたりの仕掛けにいくときには、必ずヤフーランキング3年連続1位のイルミネーションをやっているハウステンボスですよというふうな仕掛けを営業をかけていると。これは多分旅行代理店からすれば、そういうふうにかなり人気のある商品ならば、ツアーを組んでも損はしないよと、多分いうふうな宣伝戦略があるんだろうと思います。 また、ハウステンボスは佐世保市なんですけど、光の王国というコンセプトを持って、今あそこが仕掛けをされているんですが、全国からいうと、佐世保というよりも長崎というイメージで多分ハウステンボスも売っていますので、あそこは多分教会のキャンドルとか、それから冬場のランタンフェスティバルとか、そういう光のイメージを統一して、多分コラボレーションをやっているんだろうというふうに思います。 じゃ、そういうふうな部分について、ボートレース事業部として、そういうイルミネーションあたりを導入することについて集客はどうかという話になると思うんですけども、ボートレース場の中にもナイターレース場についてはレースが8時半ぐらいに終わりますので、優勝戦の後に花火を打ち上げたりとか、これはファンを集客するという意味では効果が出ているのではないかなと。 あと、ボートレースからつの場合、そういうアミューズメントという、集客という意味でのイルミネーション事業をどういうふうに捉えていくかということになりますけれども、かなり1,000万円以上の多分事業費がかかると。そういう意味では、現在、唐津の場合はモーニングレースをやっていて、2時半にレースが終わってしまうので、イルミネーションについて、企業として投資をする分については費用対効果としては余り望めないだろうというふうに思っております。 ただ、あの施設を使って、冬の期間、最低でも2週間とか、こういう部分が他の企業あたりがうちの施設を使ってイルミネーション事業を行うというふうなことであれば、施設の提供を無料で提供するということについては問題がないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) ハウステンボスの奇抜なアイデアからの成功事例ということで、前段の分だけかなと思いましたけども、それをまた後段で事業部の取り組みに当てはめたらというまた企業的な答弁までいただいたのは、少し事業部として経営に対して考えられているんだなという思いで今聞かせていただきました。 やる、やらないじゃなくて、そういう中で、さまざまな角度から経営戦略を学んでいこうという姿勢、そしてそれをどのように活用させていくかという面では、いい勉強をすべき題材なのかなと思っています。 先ほど来言っていますように、都会ではない、唐津でしか味わえないもの、そんなものをぜひとも一本化していく、これには力が要るんですよね。さまざまな観光素材の中から1つを旗印に、でもそれは皆さんが本気で考えようという場をつくり出せば、おのずから最後はそこに還元してくるんだということをわかっていただければ、本当の本物の唐津の旗印というのがつくり上げられると私は思っています。 そういった意味では、具体的な奇抜なアイデアというのはここでは私は言いません。それがまた変になってもいけませんけども、私のブログには掲載しておりますので、ぜひごらんいただければありがいかなと思いますけども、もし、今、休憩中でも話したんですけども、人に聞かれて考えてみて、また答弁でも何度か言われていましたけども、唐津での虹の松原の眺望というのはよそにはないものかなともし捉えた場合、そうすると日本一の虹の松原と大パノラマの町唐津という中で仕掛けをしていくということも知名度アップにつながる戦略で、それによってさまざまなまずは観光戦略を立て、そして今回展望台が13メートル出ていますので、今は工事中で入れませんけど、僕は1回立ちましたけども、本当に清水の舞台よりすごい感動をいただけるようなスポットが今でき上がろうとしていますので、そういったものを使って、全国発信に展開するように、そのような夢と希望を持って取り組み、そして5年後には知名度ナンバー1を獲得すると、そういう観光戦略を立てるべきと思いますけども、そうなるとそれに必要な観光戦略会議、そういったものを創設してみてはどうかとご提案いたしますけども、この点についてご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 田中議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 観光戦略策定会議、まさに議員も一緒だと思いまして、今一番必要な会議では、創設するには一番ヒットする、あるいはベストな組織ではないかというふうに思っております。旅行者の皆様方のスタイルも変わってきておりますし、さまざま旅行市場といったものの変化も見られます。 この唐津、我々、中にいる市民の人たちだけじゃなくて、外からの目も必要ですし、専門的に民間の事業者の方々、それから旅行事業者の皆様方、精通した立場の人を含めた構成されるような組織の立ち上げをぜひ図りたいというふうに思っております。 いずれにいたしましても、虹の松原の鏡山の上からの眺望ということも当然すばらしいと思いますし、現在、あの眺望はまさにHRKの岩本社長が一番大好きな風景ということで、どんどん売り出されておりますし、あるいはほかのケーブルテレビジョンの各九州の皆様方も唐津を組んでいろんなことをやろうということを仕掛けていこうということを言っていただいています。 個々の組織じゃなくて、そういう人たちも一緒に入ってもらって、まずは唐津のこれだという部分をひとつ景観、眺望、いずれにいたしましても日本で関東圏で大変有名な、この景色はベストスポットだと言われるような形に持っていくとか、あるいはそのほかのものも何かあるかもしれません。 いろんなものを発見するためにも、まずこれは唐津、何でもある唐津なんですけれども、これが唐津だというのをまず行政としてはしっかりお示しをしていく。あとは観光協会さんの立場とか、いろんなお立場、組織もそれぞれありますけれども、行政としてはそういったことを打ち出していくというのは大事なことだと思いますので、繰り返すようですが、策定会議を創設をいたしたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 市長から、まさに今でしょうという回答をいただきました。私もそのとおりで、今やり、そして遅くても5年後、早ければ3年後に、全国唐津知名度ナンバー1という仕掛けをやっていただいて、本当に来ていただいたら勝ちなんですよ。ありとあらゆる、先ほど来、議員の皆様方が質問されているように、各地域の宝、どこに行っても誇れるようなものがあります。 そういったものを、まずは来ていただく仕掛けを全国につくり出す、そういったものに取り組んでいただくためには、先ほど言いました観光戦略策定会議等をぜひとも創設していただいてやっていただきたいと思うんですけども、これは平成22年12月に観光行政推進特別委員会から提言を1回していたんですよね。でも、当時、1回だけ会議が行われて、それ以来、さまざまな課題で開催がされておりません。 その課題、ここでは言いませんけども、唐津市内全員が力を合わせて、本気で全国展開に向けた取りまとめができれば、唐津市のさらなる観光促進につながっていくものだと思いますので、ぜひとも全国展開に向けた取り組みを行っていただきたいと思いますし、くしくも市長も言われました、これはメンバーなんですよね。 もちろん唐津の業界の方々の声をしっかりと受けとめていかなければならないし、唐津市を外から見た目、そして1回唐津市から出られて唐津を見ている人の声、そういったことをしっかりと拾い上げていくためには、ハウステンボスなどの成功事例を持たれたところ、そしてHRKの岩本社長の話もありましたけども、私も社長から、唐津のためなら絶対応援するばいと言っていただいて、今、私は温泉のガイドのマップを個人的につくっています。 それと、各イベントの開催時期をまとめたやつもつくっています。これは観光課にお願いしたんですけども、全然今までつくっていただけませんでしたので、今、手づくりでやっています。 そういったニーズに応えられるようにしながら、ぜひともそういう方々に逆にまたご協力をいただけるように、やっていただいたそういう会議を創設していただければありがたいなと思いますので、よろしくお願いします。 また、議長にも報告しておきたいと思うんですけども、私ども議会としても汗を流していきたいと思いますので、観光議員連盟、任意ですけども、こういったものもつくらせていただきながら、議員さんが連携しながら、これもやっていきたいと思いますので、これは報告だけとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ぜひとも、唐津の観光、3年後、5年後には、観光業界一丸となって取り組むようなことによって、唐津の丸々の地唐津と言われるようなことにつなげていきたい。 それと、もう一点、ありました。アジアとの関係なんですけども、今また一旦冷めている状況ではあります、全国的に。しかし、5年後にはまた新たなブームが来るということも出ています。唐津としても、インバウンド対策はしっかり、今回、オルレということで進めていただきますので、やっていただいて、そこはしておかないと、日本だけの話ではありませんので、インバウンド対策もしっかりやっていただくことをお願いして、次に移らせていただきたいと思います。 あと3分残っておりますけども、施設改修計画についての再質問ですけども、観光文化スポーツ部所管の施設のことで先ほど聞きましたけども、結局、数多く団体、ほかの部局も持っておられるんですけども、その修理、修繕に対して、市民から要望があるんですよね。特に、市民に密着したトイレとか、そういったものについては、改修計画がないからできないとかいうことで、手をつけられなかったところもあるんです。 私が聞いたのは文化体育館のトレイに洋式のトイレがないという、初めて僕も知ったんですけども、そういったことも確認すると、改修計画がないから、そこのトイレだけはというふうになっていたということでしたけども、今回、県の補助事業等もありますよね。改修計画がなくても、市民に密着したものは整備をする、そして全体の大きな改修に向かっては、先ほど言われたように、精査して、集約して、コンパクト化していく、そして民間移譲していくという整理をしていただくことをしっかりしていただきたいと思いますので、これは企画財政部局だと思いますけども、そういったことも頭に入れてやっていただきたいと思いますので、最後にそういう施設の不備な点、この点についてどういうふうに考え方を持っているか、確認します。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 冒頭にも申し上げさせていただきましたけども、まず供給のサイドじゃなくて、望んでいる方が何を望んでいるか、ここにつくろうじゃなくて、どこにつくってほしいよね、ここは必要だよねという需要、目的を十分に把握するように努めて、優先順位をつけて、必要なところ、一番うれしがってもらえるところを先々という考えでやっていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中議員。 ◆22番(田中秀和君) 本当に施設的には困って、利用ができないような状態になっているところもありますので、その点はしっかりよろしくお願いします。 終わります。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。          (24番 山下正雄君登壇) ◆24番(山下正雄君) 24番、志政会の山下正雄でございます。今回、観光行政ということで、個々の事案について質問をいたします。 先ほどの田中議員の質問と大体方向は一緒かなというような感じがします。流れとしましては、観光協会、それから旧中尾家、旧唐津銀行、大島邸、風の見える丘公園、呼子大橋、名護屋城という順番で質問していきますので、答弁のほうは簡潔に的確にお願いいたします。私も的確に短く質問をいたします。 最初に、観光協会についてですが、現在の体制はどういう状況であるのか、人員、また予算規模、補助金などについて教えてください。 それから、事務局長がことしで定年退職というようなお話があります。現在の局長は市の職員のOBですが、後任について市はどのように考えてあるのか、お答えをください。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 山下議員のご質問にお答えいたします。 現在、観光協会、いろいろ多々、市と協働してやっていただいておりますけども、ことし4月1日からは一般社団法人として活躍していただいております。人員体制では、12月1日、今月1日で確認させていただきましたところ、嘱託の事務局長が1名、正規職員8名、契約職員が16名、パートの職員7名の32名、これが基本の体制で、ことしに限りまして緊急雇用を活用した唐の津風景街道に関して契約職員の方が5名、外国人観光客誘致推進ということで4名、この9名も携わっていただいております。 予算等ですが、平成25年度の予算額でしますと、観光協会の一般会計の予算が、収益のほうで8,395万6,000円、費用として支出のほうで8,579万8,816円、184万円ほどの赤字になっておりますけども、前期からの繰り越しで補填するという形の予算を組まれております。 市のほうからの補助金額といたしましては、経常的なものに対しまして窓口があるんですけども、合計しまして4,541万2,000円、ほぼ半分以上の市の補助となっております。 あと、いろいろ複数の受託事業として、事業に携わっていただいております。それらが7件ほど、またことし、先ほどの人員と同じですが、2件、唐の津風景街道で外国人観光客誘致については今年度ということで委託をしております。合わせまして、6,492万9,295円が市からの受託金額で、いろんな事業については9割ほどは市からの受託事業となった予算編成でございます。 最後、事務局長ですが、今、議員のほうから紹介されたような実態でございますけども、一番観光協会にとって、またひいては唐津市の観光にとって活躍していただける人材を観光協会のほうで選任されることを望んでおります。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 今、観光協会の組織、規模、予算等を教えていただきました。非常に大きな組織なんですよね。人間も多いし、予算も1億円近くあるし、また補助もそれぐらいあると、そういった状況です。 そういった中で、責任者がいないと私は思っているんですよ。みんな、理事さん、会長さんを含めて、非常勤なんですよね。そういった中で大きな組織を動かしていくというのは、非常に無理があるんじゃないかなと思うんですよ。組織の中に専務理事というのを置けるというふうになっていますよね、定款上ですね。今はたまたま置いていないんですが、私は専務理事が要るんじゃないかなと思うんですよ。ふだんの業務をきちんと責任持ってこなしていくには、責任のある立場の人がいないといけないというふうに思っています。それだけの大きな組織だろうと思っています。 ですが、専務理事を雇うには、それなりのまた給与なりが要るなと思います。そういったときに、観光協会の組織が耐えられるかといったら、なかなか難しいだろうと思います。 今、全国的に公募をされて、そういう責任者を選任されるというものになっています。いろんな専門的な知識を持っていらっしゃる方を選んでいくというふうになっていますけど、そういったときに市はどのようにお考えなのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 専務理事ということで、協会の内部で組織、唐津の観光のためにも一番ふさわしい組織体制をしていただきたいと、観光協会の会員の総意、また理事会の総意で、一番唐津のためになる、観光協会のためになる、ひいては唐津のためになる組織体制にしていただきたいと考えております。 財政的なことにつきましては、観光協会ともいろいろ協議することになりますけども、ほかのいわゆるこの問題に関してのみに限定するのではなくて、いろんな事業を一緒になってやっていただく、あるいは単独でやっていただく、そういうことを含めて、観光協会、唐津の市のほうの立場の観光の振興と、観光協会、ひいては唐津全体の観光振興を図る上で、観光協会にどうあって望んでやってもらったがいいかという形で、その際にどういう財政的なことを含めた市との協議をするかといったことで進めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 今、観光協会を取り囲む環境というのは、非常に変わってきているんじゃないかなと思います。市の態度も変わってきているのかなと思います。平成25年度、今年度の緊急雇用事業で、観光商品PR事業ですとか、唐津観光おもてなし隊ですとか、そういったものをプロポーザルで発注されましたけど、この真意はどういったところにあるんでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 今年度の緊急雇用事業として2つの事業、観光商品PR業務と唐津観光おもてなし隊業務という2つの事業をプロポーザルで発注させていただきました。議員もおっしゃいましたように、いろいろ観光行政、観光施策も複雑化し、またそのときの需要に合わせるといった対応が必要かと思いますけども、ハード的なものではなくて、ソフト的にどういうふうな事業が一番唐津にとってふさわしいかといったときに、単純に価格以外の要素、価格のみでするのではなくて、価格以外の要素であって、企画、実践、積極的な創意工夫等が求められる案件だと考えております。 また、実際、それを実施するに当たっては、また市内の手広い観光事業者さんとの共同作業といったこともふえるかと思いますので、そういう価格以外の要素で判定すべき事案の代表的なものではないかと。価格も当然最重要視する中の1つでありますけども、一律な金額のみで判定する業務ではなく、幅広いプロポーザルを受けた上での業務の委託とすべきではないかと考えて、プロポーザルという方式を採用したところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 今の質問と少しかぶるんですけど、観光協会と広告代理店を競わせた理由は何ですか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 競わせたという結果となったところでございますけども、観光協会に今まで事業の多くがそのまま随意契約という形で、観光協会にそのまま頼む形のほうが多かったところですけども、先ほど申しましたように、いろんなやり方、独創力、そういう形で、ストレートにそのままどこかの組織、また会社等に契約をすると、受託するというのは難しいだろうと。 そういうことで、プロポーザルという方式をとって、多様な業者、あるいは団体等に参加していただいて、その上で競った上で、最適な提案をいただきたいと考えた上でのプロポーザル方式となったわけですが、その際に観光協会内部の業者さん、複数の業者さんと、また観光協会そのものも手を挙げるという形で、結果的にそういう形となったところですが、双方を競わせようというのではなくて、幅広い提案を受けようという形で、この結果となったというところでございます。 ただ、プロポーザルという方式としては、それを第一義的に考えたところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 今の話ですと、企画力ですとか実践力とか、創意工夫を競わせたというようなことでしょうけど、本当はこれは観光協会がきちんと受けないかん事業であったのではないかなと思います。それを競わせたということは、そこまで観光協会が力がないというふうに判断されたのかなと思います。 その後の事態として、そういう広告代理店の会員さんが理事を辞退されておったというふうな状況になっています。本当は、もっと一致団結して、いろんな事業をやっていかないかんのが、反対に遠心力が働き始めてきているという状況になりつつあります。 もっと進めていけば、一般社団法人ということだから、観光協会はいろんな事業ができると。そうすると、会員さんたちと同じレベルになっていって、観光協会が一業者の1つになっていく可能性がこのままだったらありそうだなと思うんですよね。その辺をうまく市は手綱を引いていかないと、観光協会は分裂していく可能性があるんじゃないかなと思うんですが、その辺の危惧はお持ちではないですか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 今、議員のほうからもご紹介がありましたように、観光協会、一般社団法人ということで、税制面等を含めて、株式会社とほぼ同等な立場ですので、事業については制限もありません。そういう形で、一般と競う場面がふえる、あるいはおっしゃいましたような遠心力となって、単なる1つの存在になるんじゃないかといった、形式上の観点ではそういったことも考えられるわけですが、現時点で私どもにつきましては、観光協会は唐津の全体の観光推進のためになってくれる存在ということで、個々の案件について幾つかの調整をする、内部での調整ということは必要かと思いますけども、このまま観光協会が今おっしゃられたような危惧を持った存在になるとは認識しておりません。十分にやっていただけるものと考えておりますし、期待しております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) もう一つ事例がありまして、ATA事業がありますよね。もう5年間ぐらい事業をしていますけど、大体、これにはどのぐらいのお金をかけて、どれぐらいの効果があったのか、その辺も伺いたいですね、ちょっと。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 観光協会のATA事業部の事業でございますけども、平成21年度から事業を開始いたしました。体験型の民泊と体験プログラムを利用した教育旅行として、大いに活躍していただいたところですが、実績としましては、今年度、平成25年度で24校3,778名が受け入れをいたしまして、平成21年度からの累計としては88校1万1,680人に参加いただいております。 この事業に対する市からの補助、今年度は1,280万円で、またこれも累計いたしますと、平成21年度から事業としては始まったわけですけども、その前の平成19年度、平成20年度にATA事業部を立ち上げるという形の設立支援事業補助というのも行われました。それも加えた累計では、8,924万3,120円といったところです。また、この事業それぞれに実施してご協力いただくために、約300戸の方々に民泊の受け入れ家庭としてご協力もいただいております。 ATAのその中の事業部の経営状況として、一番直近の平成24年度決算でそういう事業収入を含む計上収入として合計が5,971万6,985円、これに対して、費用として6,153万837円ということで、181万円、182万円程度の赤字といった形で、事業としてなかなか一本立ちできない状態にはあっています。 また、収入の中で、これは玄海町からも含みますけども、補助金という形の1,820万円含めて、全体の事業費の中の3割をこの補助金に頼っているといった状況でございますので、今後、こういう人件費もいろんな事業のコストも含めて、効率的なやり方、効率的な仕組み、そういう取り組みは必要かと考えております。 ただ、現実な、そういう経費的な面では非常に反省すべき点、考えなきゃいけない面がたくさんあるわけですが、現実的に、今申し上げました、累計で1万1,860人の生徒たちがこの唐津の農山漁村に滞在していただいて、若い時期に唐津といういいものを知っていただけたんではないかと思います。将来の唐津の観光の一面には十分な効果なり取り組みになっているものと思いますが、経費的な面に関しては十分な反省が必要と考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) ATA事業、8,900万円、累計で金を使って1万1,000人の生徒さんたちが来たと。だけど、今現在、赤字の体質であるというような状況。これ、最初のときからいろんな懸念があって、観光協会の中で会員さんたちとの事業と少しダブるんじゃないかというような不安が非常にあられました。今でもその不安は持ってあります。 そういったことで、このATA事業は、もう観光協会から独立させて、違う団体にやってもらうなり、自主独立で運営していってもらうなり、そういったことをしたほうが観光客自体が反対に組織力が強化されるんじゃないかなと。やっぱり非常に、もう人間ばっかり多くなって、そこを管理する人間もいない、コーディネートする人間もいなくなっているという状況になっているんじゃないかなと。まず、ATA事業を離して、観光協会の組織の強化をもっとやっていかないと、これから先、どんどん観光というのが、エンジンがどんどんこう弱まっていくような気がしてならんのですけど、その辺、組織の強化という面でどのように市は考えてあるんですか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 現に、数字的にそういう結果になっておりますので、今提案いただいたようなのも十分一つの選択肢として、当然、そういう方向なことも検討していかなきゃならないと、このままで、現状のまま同じ形での継続というんではなくて、何が一番ふさわしいか、何が一番あるべき姿なのかといった方向での検討は必要と考えております。今、議員がおっしゃられたことも選択肢の一つになると考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 今回、プロポーザル方式で事業を競わせたというのを機会に、何が本当に観光協会の組織が強化されるのか、エンジンが、こう出力がアップしていくのかというのを、もう一度、市は考えられたほうがいいのかなというふうに思います。 次に、旧中尾家住宅について伺います。 旧中尾家住宅、昨年の6月に白壁が落ちたんですよね。その話を、私は市のほうにもしました。でもなかなかしてもらえなくて、ことしの夏の今度は台風、大雨で、今度は内部の土塀まで落ちていって、惨憺たる状況になってしまったと。これ、わかっていますか、部長たちは。
    ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 昨年6月にあったというのは、ことしになって私も聞きましたけども、またこの夏の台風等の被害等は即時的にそういう報告は受けて、対応等にかかる形での指示と、またそういう報告も受けております。当然、そういう状態にあるということは知っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 私はもう本当、去年の7月からもう1年以上たっているわけですよね。もう県の重要有形文化財の建物を、私から言わせたらほったらかしですよ。組織がことし変わって、観光文化スポーツ部と教育委員会と文化振興課が分かれてしまって、意思の疎通が全然いってないんじゃないかなと、本当にいい方向でこの組織が変わっていけばいいけど、今の状態だったらそういう一番いけないような事態が出てきたと、一番懸念される事態が発生したかなと。こういう状況であれば、やはり文化財の部が分かれてしまったらいけないんじゃなかったのかと思わざるを得ないんですよね。だから、この件に関して、どのような手当てや、行動がなされたのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 旧中尾家住宅、平成23年度に開館いたしまして、早くもこんなに補修等が出てくるというのは、もう最初、つくった時点からの問題もあったんじゃないかと考えておりますが、基本的に対応として、文化財ですのでストレートな補修という、かかるわけではなくて、旧中尾家住宅については県の指定した部分もありますので、県の文化財か、また市の文化財か等、意思の疎通はもう当然、教育委員会事務局にあったときと何ら変わらず、スムーズにやっていると思います。 ただ、問題点の把握あるいは本当に実際やるというのに当たっては、通常の土木工事と違い、いわゆる専門家、有識者、その判断、どうあるべきか、それぞれ複数の立ち会い等を含めてやる作業にありますので、その点で事実を要しているということは事実だと思いますけども、新しく教育委員会部局と分離したり、あるいは支所になったりしてこの部になったおかげでおくれているという認識は持っておりません。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 観光文化スポーツ部長はそういう認識でしょうけど、現実は違ったということですよ。現場を見てくださいよ、本当。教育長、教育部長だとしたって文化財を持っていますので、現場を見てどういう状況だったのかと、きちんと現場で聞いてください。 このままじゃもう、組織を改革したのは間違いだというふうになりますよ。そうじゃなくて、本当に組織を分けて、本当に観光行政がうまくいったというふうに見せてくださいよ。お願いします。実際、いつ、本格的にきれいになるんですか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 8月の豪雨等で崩落したということ、また9月も上旬にも大雨ではなっとるわけですけども、11月、もう県の文化財課も含めて、また、市、公益財団の文化財建物保存技術協会、また、元請、左官さん、いろいろ、設計管理者等も集めまして協議を行い、今年度借り養生、11月25日に母屋のほうは借り復旧をしております。 また、12月14日、3日後ですか、あさってですか、その予定では勘定場のほうが借り復旧という形になっております。また、その後、専門家等の意見を聞いて本復旧に入りたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 山下議員さんのご質問にお答えを申し上げたいと思います。 大変、呼子地区の皆さん方にご迷惑をかけておるようで大変申しわけなく思っております。一回見ているのかもしれませんが、あいていると思いますので、きょう、議会の後、今村観光文化スポーツ部長には勉強会に出なくていいから、旧中尾家住宅を見に行かせたいと思います。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 今、今村観光文化スポーツ部長は、借り復旧、借り養生というような話をされていました。本当に、本修理になってしまうのは結局また来年の梅雨を迎えないかんというようなことになるんでしょうね。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 今のご指摘につきましては、そういった見通しになっております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) また来年の梅雨が心配でなりません。 次に行きます。 旧唐津銀行についてです。旧唐津銀行を改修した目的を教えてください。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 旧唐津銀行につきましては、平成20年6月に改修工事に着手して、平成23年3月26日、2年半ほど前にリニューアルオープンいたしました。その改修工事に着手する前の平成20年の3月の定例会におきまして、市長のほうからも整備の目的ということで旧唐津銀行の保存整備については、文化財としての保存と合わせて観光資源として活用するために整備すると。 また、その後、リニューアルの前の平成22年3月の定例会におきまして、当時の、前職は商工観光部でございましたけれども、旧唐津銀行は、まちなかのにぎわいを創出する拠点施設として広く利用促進を図るとともに、旧唐津銀行の建設に当たり監修をされた日本近代建築の先駆者である辰野金吾の生誕地としての唐津を全国に向けてアピールし、観光地唐津の知名度アップを図っていこうという目的で改修を行ったという答弁をいたしております。その2つが基本的な目的でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 目的で言われました、全国に唐津をアピールすると、この辺から前の田中議員さんとこう重なってくるんですが、やはり全国にアピールするには、私は「旧唐津銀行」という名前はふさわしくないんじゃないかなと思うんですよ。私たちも結構いろんな場所を視察しますけど、やはり古い銀行を幾つも見学させていただきます。そうすると、旧唐津銀行ぐらいの銀行なんて、ざらにあるんですよ。 私は、辰野金吾を顕彰する場だと思うんですよ。辰野金吾が監修したと言われている、辰野金吾様式の建物というようなことでありますんで、やはり中は辰野金吾にまつわるいろんな展示を、これを重点的にやっていくと、今まで以上にもっとやっていくと、もっと素材があるわけですね。 要するに、辰野金吾が本当に設計した東京駅の設計図が近代図書館にあるとか、また唐津の商工会議所の5階には、平田順二画伯が描かれた、辰野金吾が生まれた時代の唐津城の絵図があるとか、また唐津工業高校の生徒たちが辰野金吾が設計したいろんな建物をミニチュアでつくっていこうだとか、いろんな動きがあっているようですよね。 そういったものをどんどん取り入れて、中を辰野金吾に重点を置いた展示をしていくと。最終的には、私は名前を「辰野金吾記念館」ぐらいにしていかないと、全然、旧唐津銀行じゃあ、全国に売っていったって何だろうなというふうに思いますけど、この2点、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 旧唐津銀行、当然、第一義的な辰野金吾という、それを顕彰するという一つが大きな柱の施設であります。また、いろいろ紹介された中にもありましたように、東京駅も来年が100周年ということで、辰野金吾に、いわゆる何かの、一つの柱として、辰野金吾を顕彰する、辰野金吾を中心としてそれに派生するいろんな史料、銀行関係にしろ、建築関係にしろ、そういう展示が必要じゃないかということは、そういうふうに考えておりまして、それをやはり、辰野金吾を中心とすべきだろうと。 また、建物そのものが明治の一番最後、1912年に竣工して赤レンガ等のタイル、白御影のコントラスト、アーチ窓と、いわゆる全国でいう辰野様式を色濃くあらわした建物ですので、辰野金吾を一番に、中心と考えたいと思っておりますけども、名称につきましては、今言われましたように、監修ということで、田中 実という立派な設計者も辰野様式を十分に受け継がれた、田中 実という設計者による建物ということでありますので、また旧唐津銀行も今から十分まだまだPRする面で不足している面も多々ありますけども、旧唐津銀行として、今までやってきた分もありますので、名称につきましては、一部そういうことも含めた検討をしたいと思います。 ただ、展示については、あくまでもやはり辰野金吾を中心とすべきだろうというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 辰野金吾を主体とした展示にするという、そのためにはいろいろやっぱり市のほうでフォローをしていただかないと、いろんな関係団体とのことがありますんで、民間に任せるばっかり、個々人に任せるばっかりではいけないんじゃないかなと思います。 それと、やはり近代建築の祖と言われる辰野金吾の生誕の地でありますんで、やはり辰野金吾というのを全面に押し出していかないと、大きな広がりが出てこないんじゃないかなと、私は思います。 次の旧大島邸に行きます。 旧大島邸の復原の、これも目的をまず教えてください。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 旧大島邸につきましては、もう今年度に限らず、数年度にわたりましていろいろ議論をいただいているところでございますけども、復原する目的といたしましては、文化的資源を活用した城内のまちづくり計画と、その中で、それを達成するために、城内の景観保全を念頭に置きながら、まちなか観光の結節点として、また、まちなか、いろいろたくさんあります、唐津城、旧高取邸、それらを一つとする中継点となる施設として、移築、復原をするという形で取りかかり、またソフト面としては耐恒寮、大島小太郎を顕彰することによって、先ほどの旧唐津銀行、また今現在では、歴史民俗資料館となっておりますけども、そういうことを含めた近隣の文化施設と関連づけた魅力ある市民の施設とともに、観光の柱としての施設となることを目指したものでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 信介の家を、別邸を見に行きました。もう壮大な屋敷なんですよね。もう本当、すごいなと、お庭もすごかったし、こういったことに比べれば、なかなかこれに匹敵するようなものはそんなにないぞと思うくらい、もう全国にはもういっぱい、そういったものはありますよね。 だけど、旧唐津銀行があり、旧大島邸があり、旧高取邸があり、唐津城があり、曳山がありと、そういったものをずうっと、やはり先ほど観光文化スポーツ部長も言われたじゃないですか、物語があると。これは、そういう一つのテーマとして、唐津は本当ぴったりだと思うんですよ。これは、唐津中心街全体としたら全国に絶対負けないなと思うんですよ。だから、そのための仕掛けをやっていかないかんと。 私は、旧大島邸という大島小太郎の名前なんか要らないと思うんですよ。ずっと一般質問してきましたけど、高橋是清を全面に押し出さないといけないと思うんですよ。この人から、そういう、辰野金吾も生まれてきただろうし、いろんなものが派生してきているわけですよね。やはりそれは高橋是清記念館とか顕彰館とか、そういったことにするし、また目的はやはり人材育成のいろんなことに焦点を置いた活用をしていくと。ただ、コミュニティーの造成の場所なんて、大手口のビルもありますし、まちなかにも幾つもありますよ。そんなものに使う必要、全然ないですよ。人材育成の場としてここを使う必要があると思います。 そういうふうに特化していって、全国のアピールできるようなものをつくっていかないといけないと思うんですよね。一つだけじゃなくて、まち全体として全国にアピールできるようなコンセプトでやっていくというのを揺るぎないものにしてもらわないと、一つ一つを復元していっても、整備していっても、何ら全国的にアピールするものにはならんと思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 他の機会にでも、私のほうからも発言させていただいておりますけども、おっしゃるとおり、いわゆる単品のメニューとしては当然、力不足といいますか、それだけで満足してもらえる度合いは少ないと思っております。いろんな物語、いろいろなエピソードも含めたところでそれを紹介する、それをつなげるという形での活用というか、整備が必要だと思っております。それについては、その方向で十分検討して、それで成果を上げられる形につなげなきゃいけないと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 今、世界遺産として近代遺跡群がなりそうですよね。その中に唐津はぴったしですよね。もう明治維新前後の重要な人がいらっしゃいますよね、小笠原長行なんていうのは老中であったということですから、そういうふうに物語が次から次に出てくるじゃないですか。そのための仕掛けをずっとやっていかないといけないなと思います。よろしくお願いします。 次に、風の見える丘公園、これも風車が壊れた、とまったまんまだったんですけど、とうとう羽も飛んでいってなくなってしまいました。これは、改修する計画はどうなっていますか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 風の見える丘公園の現状と計画ということです。建設から21年が経過して、建物そのものも老朽化しているところですけども、併設されている風車が数年前から故障したままで、本年の10月には羽が脱落したということで撤去されております。 佐賀県としては、今現在、この風の見える丘公園、レストハウスを始め、自然公園内の設置した工作物ということで、他の施設とも同様な考えで行われておるんですが、市に譲渡すると、必要である部分は、もう当然、譲渡前に整備をした上で譲渡すると、必要じゃないと考えた場合には、場合によっては撤去してするということで、この部分、風の見える丘公園のその風車といいますか、羽といいますか、その分につきましては、現在、その先の加部島のほうの北西海域で、これもまたちょっと事件事故絡みでしたけども、浮体式潮流・風力ハイブリッド発電「SKWID」という形の実証実験が行われております。若干のトラブルもあっておりましたけども、その形での、同じような形で小型風力発電機、これを設置して再興すると、新しい形で据えるという形で今、事業を進められております。今年度から平成26年度にかけて設置すると、景観のアクセント的な形で、そういう小型風力発電機をつくるということです。 図面での確認ですけども、この小型風力発電、形がクジラあるいはイカに見えるということで、呼子のイメージも合うんじゃないかということで、それに合った彩色なりデザインも検討されているというところです。そういう形での事業としての準備を進められているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 風車を新たにつくられるというようなことですが、本当にクジラに似ているというような話なんで、本当、呼子のイメージに合うように彩色をしてもらったり、デザインをしてもらったりしたいなと思います。 それと、1基だけじゃなくて、ちっちゃな1基だけじゃなくて、ちっちゃなやつならまだ何基も、5基も6基もつくってもらわないと遠くから全然見れないですよ、雰囲気も全然上がらないと思います。その辺をよろしくお願いいたします。 それと、観光文化スポーツ部長、ちょっとおっしゃったけど、「SKWID」発電、ハイブリッドの発電は呼子に来るんですか、どうなんですか。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 事業者としては県のほうも入っておりますので、唐津市はオブザーバーという立場で会議のほうに参加させていただいておりますが、その連絡の中では来春にしたいと、時期的にはまだ発表はなされておりません。来春、夏になるかもしれませんけど、事業を進めるということで報告を受けております。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 確認ですけど、事業は継続されて呼子に来るということですね。ありがとうございます。 それで、風の見える丘公園、非常にこう展望がいいわけですね。呼子大橋、名護屋大橋、本当、玄界灘が見えて非常にいいんですけど、やはり雑木が結構繁茂して眺望が遮られたりするんですよね。これを伐採したいんだけど、民間の所有だからなかなかできないと、自分たちでやりたいんだけど、やっていいでしょうかというような話もあるんですが、その辺はどのようにお考えですか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 今おっしゃられた、非常に風の見える丘公園の南側というのは、呼子大橋、また呼子湾、名護屋城跡までも眺望がきいて、非常に唐津の中でも一番すばらしい部類の眺望かと思っております。その眺望を阻害しないような形での樹木等につきまして、民有地におきましては、地権者の方の同意を得て、適宜、市のほうで伐採をさせていただいております。 地権者の方も十分、積極的に同意を得ておりますので、そういう形でして阻害のないよう、眺望を確保できるような形で進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 適時伐採をされているということですけど、現実的にはそうでもないんですよね。結構もう覆いかぶさって眺望が遮られたりしていますんで、本当、市にしてくれよと言っているわけじゃないんですよ。自分たちでもするよとおっしゃっているわけですね。してよろしいですか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) お答えいたします。 市のほうでも積極的にやりたいと考えておりますけども、もう民地を民地でされるということでやめてくれという形は持っておりません。ただ、市のほうで積極的にそういう、眺望を阻害しないような形でしたいとは考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 民間でされるときはお話ししますから、きちんと連絡とってお願いいたします。 次に、呼子大橋の件で、今議会の補正予算で呼子大橋の修理が計上されておりますが、どういった修理内容なのか教えてください。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 山下議員さんのご質問にお答えいたします。 呼子大橋の補正に上がっております修理の内容でございますけれども、これがハープ状の橋でございまして、これは国内初でございまして、橋を、柱と柱とありまして、その間が250メーターという長いスパンでございます。それを橋のその上部をもたせるためにハープ、鋼線、強いピアノ線とか、そういうものでこう引っ張っております。その線が一部切断をしておりますので、その切断を補強するために取りかえという形で今回、緊急ということで、補正ということで上げさせていただいております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 私は、普段、いつもよく見るんですが、2年ほど前ですか、鷹島肥前大橋が開通して、あれを見たときに、呼子に帰ってきたときに、びっくりしました、呼子大橋の汚さ、もうすすけた、平成元年に開通したときに、非常にきれいなハーブ型の柱だったのが、やはり二十数年たってしまうとこんなになってしまうものかというふうに思いました。 今回の修理の案件が上がっていましたんで、橋桁、きれいに塗ってくれるのかなと思っていたんですよね。今、お話を聞くとそうではないというようなことなんですが、やはりこの橋は、都市整備部長も言われたように、日本最初の斜張橋だったですよね。この橋がオープンしたことによって、また風の見える丘公園が開園して、呼子が非常に有名になるきっかけ、起爆剤だったですね。これを目当てに観光客の方がどっと来られて、それに伴ってイカ料理屋さんが次から次にオープンしていってということで、今の「呼子のイカ」と、「イカの呼子」という名前が出てきた、きちんと確立してきたきっかけなんですよね。やはりそのためにはもう一回、新佐賀100景の1位にもなった、佐賀県でも本当、重要な橋だと思うんで、もう一回きれいにできないんでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えいたします。 この呼子大橋につきましては、平成元年に、上場開発事業で、農林のほうで、国のほうで農業用水のパイプラインを布設した農免道路として築造されたものでございます。すぐさま町道認定をされまして、町のほうで管理をしてきたという経緯でございます。 なかなか、築造から25年を経過いたしまして、その間に修理、災害防除事業で約1億7,000万円ほどかかっている状況でございます。平成22年から橋梁長寿命化計画を立てまして、呼子大橋についても調査したところでございます。 この調査結果を報告いたしますと、ランクでAからEまで5ランクに分けておりますけども、B─1という、結構健全度はいいほうにランクづけとされております。しかしながら、ワイヤーにつきましては、もう緊急性を要するところで今年度予定しておりますけれども、何分その農免道路で築造いたしたもんで、コンクリートのむき出しという状況でございまして、写真も撮っておりますけれども、加部島のほうに向かってはやっぱりコンクリートの色あせ、それとさび汁とか、そういうものがもう出てきているのは確かでございます。 ただ、今回の橋梁長寿命化計画にはちょっとのせられないのかなというふうに思っております。といいますのも、橋のリフォーム、本来、長寿命化ということが目的でございますので、ただ、やっぱり色合いとか外観を考えますと、何とか色をちょっと違った色にするとか、歩道も──歩道は赤のカラー舗装やっております。これも傷んでおりますので、それについては橋梁長寿命化計画のほうでする予定にしております。 ただ、結構、橋脚といいますけれども、日本の高い橋がございまして、これが橋の上部から、高さが上に60メーター、海面まで30メーター、トータルで90メーターの橋脚ございます。これは、リフォームするに当たっては仮設の費用はかなりかかると思います。安くても数千万円、1億円かかるんじゃなかろうかということで、今後、何か外観上のリフォームに対して、何か国のいいメニューがないかということで、ちょっと模索をして、あわせまして、佐賀県のほうとも協議をしてまいりたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 都市整備部長、いろんなメニューをぜひ探していただきたいなと思います。相当金がかかるだろうなと、私も思っていますんで、ぜひちょっと努力をしていただきたいなと思います。 呼子大橋もそうですし、風の見える丘公園もそうですし、旧中尾家住宅もそうですし、唐津の観光の核である呼子の施設が、ちょっとこうひどいなというような状況になっていますんで、もう一回ここを見てもらって、昔の姿を取り戻すようにしていただきたいなと思います。 次に、名護屋城跡について伺います。 今回、九州オルレに認定されて、本当に喜ばしいことなんですが、ちょうど時期を同じぐらいに、名護屋城跡の利活用の報告書がまとまって、これでコンセプトは何かというと、肥前名護屋城歴史ツーリズムというようなコンセプトになっておりました。 その中の事業として、名護屋城さるきという、またこれもウォーキング関係の事業なんですが、オルレとこのさるきと、一般の観光客は何か混同せんかなというふうに思うんですよね。2つとも非常にこういい事業なんですが、その辺をうまくこう、これもきちんと方向性を出していかないと、何かお互いに相反してしまって、魅力が落ちていってしまわんかなというふうな危惧をするんですが、その辺を市はどのように認識されていますか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 オルレのほうは、幸いに今回指定を受けました。オルレの特徴といたしましては、韓国・済州島で始まったトレッキングでその魅力が海岸や山など、自然を五感で感じながら、ゆっくりと歩いて楽しむというところにあります。この日曜日からオープンします唐津コースも名護屋城跡を中心とした桃山文化をたどる歴史や文化、また波戸岬から眺める玄界灘の風景などを楽しむと、これを一大的な魅力として指定をいただき、新たに、今までにない、歩いて楽しむ新たな発見と感動を届けるということにしております。 基本的には、そのコースに限らず「オルレ」という概念が個人あるいは数人でのグループで、それぞれ自分のペースで指定されたコースをめぐってもらうというコンセプトの事業に指定を受けたところです。 もう一つ、同じように頑張っていただきますけども、肥前名護屋城さるき、これも当年度の予算から要求して認定を受けたところですが、一番大きなもととなる、核としてはガイドツアーということで、地域の方々を中心に肥前名護屋城歴史ツーリズム協議会というのを立ち上げていただきました。そこの事業として、それぞれ名護屋城跡、いろんな戦国大名の陣跡、それらを地元のガイドさんが一緒に歩きながら、この安土桃山の息吹を感じるということで、オルレと、いわゆる複合する部分も多々あるかと思いますけども、それぞれ有効な唐津をその地域に、観光客の誘客に必要な取り組みとして、それぞれが離反するというんではなくて互いの魅力と、また足りない部分を逆に補える有効なガイドツアーとなるかと思います。 形としては、取り組みは、オルレのほうは無料としてそのコースを楽しんでもらうという形になりますけども、ガイドツアーのほうは、先々にはいわゆるガイドということについては、有料のガイドツアーということになりますけども、どちらかいろいろ、各観光客の方に選択していただいて、また、あるいは場合によってはここは有料を頼む、あるいは今回、この部分は自分たちで歩こうとかいう形での活用をしていただいて、離反するんではなくて有効に連携していただく、同じ場所、同じ地域の魅力を発信するわけですので、連携して活用させていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) きちんと指導していかないと、観光客の方はオルレのほうに行こうと思って、またガイドをお願いしますと言われるかもわからないですよね、極端な話。我々はわかっているけど、遠くからお見えになった方は、余りそういうのはわかっていらっしゃいませんので、その辺はきちんと整理をしてやっていかないと観光客の方が混乱していくのかなと。せっかく2つともいいことをされているのに、観光客が混乱していったら何にもならないなと思います。 それと、このさるきもそうなんですけど、やはり古い遺跡群ですから、結構荒れているというか、眺望がよくないとか、そういったところがありますんで、そういったところも、先ほど風の見える丘公園のときに言いましたけど、民間でもきちんとやりたいと、自分たちでもできることはしたいというような話もありますし、だけど、それはやはり国のものだからどうのこうのとか言われて、なかなかできなかったりとか、そういったことがありますんで、やはりそういったものは市がきちんと指導をしてやらないといけないのかなと思いますけど、その辺をどのようにお考えですか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 名護屋城のほうにつきましては、広大な地域を要しております。場所によって、整備されているところは先導的な役割で整備を終えておりますけども、場所によっては草刈りが必要なところ、いわゆる眺望を害しているところも多々あるかと思います。また、それをするに当たって、文化財の指定とかでいろんな規制等もあるようですけども、いけないいけないという立場ではなくて、せっかくよくしてもらう、あるいは自分たちもよくしたいし、来てもらう方に喜んでもらうという形からの発想ですので、そういうサイドに立った上で一番いい形、眺望できる地権者の方との相談とか、規制、当局の、どういう形でならできるのかといった方法からのアプローチで、みんなに喜ばれていくような整備に向けたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 来年は、名護屋城にとっては千載一遇のチャンスだろうと思います。こうやってオルレにも認定されたし、地域の体制もでき上がってきていると、NHKの大河ドラマの「黒田官兵衛」も名護屋の舞台になる可能性もあると、そういったものをどのように市は認識して、名護屋を売っていこうとされているのか伺いたいなと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 取り組みといたしましては、これからする部分が多々あるわけですけども、今おっしゃいましたように、いろんなオルレ等の指定も受けた、また地域の方々の努力による立ち上げもスタートラインについた、そして、おっしゃいました「黒田官兵衛」と、先ほどから議員もいろいろ提案されているように、一番物語、ストーリー等活用できる部分で新たなよさが加わったと考えておりまして、十分、あの地域に限らず、唐津市全体としての魅力として、活用できる一年間になると考えておりますので、それに向けて、今からの取り組みとなりますけども、十分ストーリー、唐津の物語の一つとしてつなげていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) いろんな動きがあっています。先ほどいろいろ言いましたけど、私は市の職員がいろんなことをやれというような話じゃなくて、いろんな動きがあるのをきちんとコーディネートしていって、一つの力としてまとめてあげるということを、企画を、市はやる必要があるんじゃないかなと思っています。それに力を注いでいただきたいなと思います。どうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 観光も今、名称から判断しますと、観光企画と、また観光誘致というセクションでやっておりますけども、おっしゃるように、もう観光唐津を考える、いうならば、観光を通して唐津を売り込むという形のところが一番の存在意義と考えております。個々の誘致活動ももちろん、他の組織、他の民間団体とコーディネートしながら進めるべきですけども、どうあったら唐津を一番できるのかということを考える、一人一人の職員が考えることにつなげていく場面だと考えております。 そういうふうなことを含めて、それを一つ一つの事業にあらわすと、まずベースとして、そういう形でおるべきだと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆24番(山下正雄君) 最後に、田中議員と一緒なんですけど、全国にアピールする政策をやっていただきたいなと。それには、ストレートでばーんとわかるようにやらんと、ああですこうです、ああですからこうですよということではなかなか難しいかなと、全国の人にはアピールできないかなと思います。一発ですとーんと入れるようなアピールの仕方をお願いしたいなと思って、私の質問を終わらせてもらいます。 ○議長(熊本大成君) 以上で、本日の一般質問を終わります。 ここで、昨日の楢﨑議員の一般質問の答弁について、市長に発言を求めます。坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ただいま、議長のお許しをいただきまして、若干ご説明をいたさせていただきたいと思います。 昨日の楢﨑議員さんの国民健康保険税に関する一般質問の答弁におきまして、私の言葉が足りませんで、「国民健康保険に加入経験がございますので」と申し上げたかったところを、私が今も国民健康保険に加入しているかのような、とられかねない答弁をいたしたようでございます。誤解がなきように、念のためにご説明を申させていただきたいと思います。 会社退社後から、それから国会議員の公設秘書になりますまでの数カ月間、また県議会議員時代、そして、厳密に申し上げたら、合併後、失職して新市誕生、新市の市長になるまでの1カ月、ここが私は国民健康保険に加入をいたしております。 そのときのことを思いまして、非常にきのうのご質問の趣旨をよく理解をできましたので、例えば、そのときも国民健康保険の制度上の問題ですとか、非常に保険料が高いですとか、いうことは非常に市民の皆さん方も、当時、議員のころにもたくさんお寄せをいただいて、いろんな会議とか、そういうところでもこの国民健康保険に関しては意見を述べさせていただいたときもございます。 特に、私もそうですけれども、会社退職後、いろんな組織を退職なさった翌年というのが大変、国民健康保険税が前年の所得により課税をされますために、非常に多額の保険税を納めていた時期もございます。 そういった観点から、大変この国民健康保険の保険料が高いということも実感をいたしておりましたので、きのうその旨でお伝えをさせていただいたところでございます。 現在は、市町村共済に入っておりますので、以上、誤解がなきようにご説明をさせていただきました。以後気をつけます。きょう、お時間ありがとうございました。 ○議長(熊本大成君) 議事日程に従い、次会は明13日、午前10時から本会議を開き、一般質問を行うこととし、本日はこれにて散会いたします。          午後 4時51分 散会...